覚えてなくても(入試初日)
最高気温が13度を超える入試初日となりました。今日は都内の多くの私立中学で試験が行われていますが、朝早くから緊張している受験生に、せめて気温だけでも好条件になったのは何よりです。長い間準備してきた皆さんが、十分に実力を発揮してもらえることを祈るばかりです。 有志の在校生が手伝いをしてくれています。道路で挨拶をしたり(ほとんどは日陰で寒そうでした)、校内で案内をしたり、カイロを配ったりしてくれています。玄関で挨拶をしている生徒2人に「自分が受験生だった時の、手伝い生徒のことを覚えている?」と聞くと、両方とも全く覚えていないとのこと。緊張で無理もないでしょう。きっと目の前の受験生も同じ。それがわかっていても、2人はずっと玄関で声をかけ続けていました。 在校生からの応援メッセージつきカイロを一人一人に配っています。
合唱祭本番の前後には
先週合唱祭が終わり、静かな、しかしちょっともの足らない朝が戻ってきています。クラスの団結や実行委員の活躍もあり、緊張感の中にも楽しい雰囲気で学年最後の行事が行われました。盛り上がった教員合唱の後の校長挨拶では、同じ舞台(=条件)で各学年が戦うことの意義と、この日に感じた喜びや悔しさをしっかり記憶して次に生かしてほしいというお話しをしました。合唱の様子はDVD等で見ていただくとして、ここでは舞台本番前後の写真を数枚ご紹介し、最後に審査結果を載せておきます。 金賞をとったクラスの本番直前の練習風景。迫力がありました。 最優秀賞をとったクラスの教室に残されていた、たった一つのメッセージ。 教員合唱のために作ってくれたビデオ映像の前で、実行委員が校歌を歌って反響のチェックをしていました。ビデオのタイトルは「シナフェッショナル 合唱の流儀」 教員合唱直前の練習場所。実行委員が舞台上の動きについて教員に熱烈指導しています。 最優秀賞 5B ある真夜中に 金賞 5A 青春譜 銀賞 5C 次元、5D ここにいる 審査員特別賞 4C メイプルシロップ 最優秀指揮者賞 5B 指揮者 最優秀伴奏者賞 5C 伴奏者
6年生も下級生も、いよいよ本番
都心は今朝降雪の予報もありましたが快晴。今日から私立大学の入試が本格化するので、通勤途中に品川神社に寄ったあと隣接する品川富士に登ってきました。風をよけるものがないので本当に寒いですが、きれいな空です。 校内に入るといつも通り合唱祭練習の声が聞こえてきます。朝練習最終日ということもあって、一段と声が出ています。明日の本番が楽しみです。 すでにご存じの方もいると思いますが、本校で行っている28歳ホームカミングデーの様子がNHKのBS1で放送されます。昨年11月に行われた(コロナ延期で29歳対象)時の映像で、私が担任をしていた世代がインタビューを受けています。本校卒業生のコメントを通じて、日本の若者の10年を探っていくというような内容の番組です。(中には少しいたずらをしている映像も出てきますがご容赦いただければ幸いです。)お時間があればご覧ください。 1月28日(土)21:00-21:49 NHKBS1 「29歳の同窓会 東京・ある女子校の卒業生たち」 https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=37292 この7合目から、ポールの立っている頂上まで約20秒。
笑顔も涙も
昨日はニュージーランドへ留学する生徒を見送りに行ってきました。今回は8人が一緒の出発なので、最初はお喋りをしながらみんな笑顔でした。しかしいざ出発となると、やはり不安そうな表情になる者もいて、中には泣いてしまう生徒も。この世代はニュージーランド修学旅行が中止となり、長期間両親の元を離れたことのない生徒も多いでしょうから無理もありません。それでも最後は元気に手荷物検査場の奥に消えていきました。 が、成田空港第1ターミナルはもう1度ガラス越しに見送りができる珍しい空港。全員再集合して立ち止まっている所へ、たくさんの保護者の方が大きく手を振ったり写真を撮ったりしているので、通行人の方はアイドルグループでもいるのか?という視線で通り過ぎます。
合唱祭の曲目と就職情報交換会
1月の品川女子学院の放課後は、たいていどこかの教室から合唱の練習が聞こえてきます。そしてそれはだんだんまとまった歌声になっていき、本番をむかえます。ただ、今日はその声が聞こえません。英検の試験を行っているのです。来週はいよいよ本番。お嬢様が歌う曲はご存じ(たぶんご自宅でも口ずさんでいるでしょう)だと思いますが、聞きに来られる保護者の方は、ぜひ他のクラスの合唱も楽しんでいただければと思います。高等部の曲目は以下の通りです。 4A 聞こえる 4B 小譚詩 4C メイプルシロップ 4D YELL 4E 二十億光年の孤独 4F 青い鳥 5A 青春譜 5B ある真夜中に 5C 次元 5D ここにいる 5E 君が君に歌う歌 そして今日の放課後は、就職情報交換会も行っていました。これから就職活動を始める大学2,3年の卒業生が参加しています。まず理事長の話で始まり、就職活動を終えた大学4年生が行うパネルディスカッション、そして最後は、企業で採用などを担当する在校生保護者の方との個別相談です。毎年多くの分野の保護者(DASHという、お父さんの会の方々)が、休日を返上して協力していただいています。すごいサービスだと思います。 パネルディスカッションの司会は、総合人材サービス会社に務める卒業生が行いますので、ポイントを突いた質問が投げかけられます。答える方も、「面接の練習はたくさんすれば良いわけではない。自らの言葉で伝えられるよう、自分にあった就活の方法を見つけてほしい。」「最終面接は、候補者の中から自分を選んでもらう試験。他者との差別化を意識すべき。」「面接では、どうしても自分を表現することばかりに気をとられるが、相手(=企業)が何を求めているかをきちんと考えて表現すべき。」など、経験者ならではのはっきりした言葉で伝えてくれました。 毎年、ちょっと過保護な感じだけど良い会だなあと思って見ています。
自信を持ってもらう役目
今週は日曜日、月曜日と4年生の留学出発が続きました。両日とも見送りに行ったのですが、普段は元気な品女生も、離陸の時間が近づくにつれて不安な表情になっていきます。月曜日は、卒業時に担任をしていた航空会社の職員に偶然会ったので、出発直前に挨拶をしてもらいました。私もいくつか助言はしたのですが、彼女自身は高校時代に留学したことがあったので、アドバイスに重みがあります。経験者の言葉で不安の表情がだいぶ和らいだように見えました。 昨日の総合学習は合唱祭練習でした。高校生は自分たちで方法を考えて練習するのですが指揮者や責任者の想いとクラスが噛み合わないこともよくあります。そんな時、音楽科の小山が指導に加わると雰囲気が一変します。教室にいるのは5分くらいですが、去った後は練習をリードする方も自信がつき、歌う方も明らかにトーンが上がります。例年のことですが不思議な瞬間です。 そして今日は高校3年生の入試直前講座を1コマやってきました。ある大学の記述問題に特化した授業ですが、受講している生徒たちも自分でたくさん過去問は解いているはずです。ただ、私はこれまで同様の授業を多数持ってきましたので、その人間がはっきりとした言葉でアドバイスをすることで、少し自信がつくのではないか。授業内容そのものよりも、そんなことに価値があるかと思い、いくつかの講座持たせてもらっています。
共通テストの朝
最近の東京では珍しく暖かかった今朝、品川神社にお参りしてきました。今日は大学入学共通テストの初日。6年生のほとんどが会場に向かっている頃でしょう。この日を迎えてしまえば、もはや教員ができることはありません。受験する全員が、力を出し切ってくれることを祈るばかりです。 参拝を終えて振り向くとこんな絵馬が。熱望してもらえる学校の生徒として、誇りをもって試験に挑んできてください。
2つの祝う会のこと(高等部始業式)
今日の始業式は、留学生のお別れスピーチや表彰など盛りだくさんでしたので、私からは1点だけ、昨日本校で行われた成人を祝う会での卒業生の話しを紹介しました。「自分は品女ではできる方だと思っていたが、外には桁違いの能力の人がいることに気づいた。」「大学の授業やサークルは積極性のある人が少ないので、自分がイニシアチブをとると驚くほど感謝される。」本校は色々な経験を用意している学校ですが、やはり外に出てみなければ気づかないことがあります。そのヒントを今日はいくつか紹介させてもらいました。 午前中は、品川区の二十歳を祝う会に参加してきました。例年この会で吹奏楽部が演奏をしているのですが、今年も迫力満点でした。もちろん新成人の方々や来賓の方の話しもいいのですが、曲が始まると雰囲気が一変します。会を一段と華やかにし、メリハリをつけるという意味で大きな貢献をしています。これも、外に出てみないとその価値が本人たちにはつかめないものの1つだと思います。 受付の前に置かれていたフラワーアレンジメント部の作品。この日にふさわしい華やかさでした。 全員での写真。総勢184名、学年の86%の生徒が戻ってきてくれました。壮観です。 クラス写真に続いて、クラブでの記念撮影。私は以前バトン部の顧問でしたので、そこに混ぜてもらいました。
決断の2学期終業式
今日は終業式、高等部では自分が集中できる範囲を見極めようというような話しをさせてもらいました。そして今日は、各学年の生徒が決断をする日でもあります。 4年生は文理選択票の提出日で、本校に入って初めての大きな決断だと思います。5年生は次年度の科目選択です。1年後の受験科目をしっかり見据えて決定しなければなりません。そして6年生は、受験校の最終決定。長く担任と相談をしてきたと思いますが、いよいよ始業式後には出願が始まります。 これまでも言われてきていると思いますが、高等部の生徒は、最後は自分で決断です。他人に決断を委ねれば、責任転嫁の余地を残します。相談はいくらしても構いませんが、自分で決めたことに責任を持つのも、社会人への大きなステップだと思ってください。 以下の写真は、終業式後に行われた6年生激励会の場面。これまでの集会と違って、多くの教員が自由に発言していましたね。これも6年生だからこそできることで、励ます気持ちはみんな一緒だと思います。これからは1人で勉強することが多くなりますが、多くの味方がいることを忘れないでください。 みんな面白いことを言っていたので列挙しようかと思いましたが、文章にしてもその場の雰囲気は伝わらないのでやめておきます。 *冬休み中に特別なことがなければ、次は始業式後から再開します。