PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

夏休みもあとわずか・被服部・田植え

夏休みもあとわずか。酷暑から抜け出した感じで、秋の訪れを感じる風も吹きますが、まだまだ注意が必要ですね。ご案内した被服部の展示は素晴らしかったです。トークショーのあとの質問も真っ先に生徒から手が挙がり、頼もしかったです。 顧問の丸山からご紹介します。 被服部では昨年度より、 ブランディア様とコラボレーションをさせていただき、廃棄衣料を活用したアップサイクルプロジェクトに取り組んでいま す。昨年度は廃棄衣料を使ったぬいぐるみを製作し、 様々な会場で展示をさせていただきました。 今回被服部が取り組んだのは、廃棄衣料を使った浴衣づくり。ブランディア様からワイシャツやネクタイ、子ども服など、様々な廃棄衣料を提供していただき、生徒たちがデザインしたオリジナルの浴衣を製作しました。 緑に囲まれた素敵なログハウス内で展示をさせていただき、多くの方に作品のご説明をすることが出来ました。 ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。   一学期のイベントをシリーズでご紹介しますね。 学年主任の小野瀬より、以下報告です。 6月2 日(木) 校外学習:田植え体験&農機具体験: つくばみらい市今年は田植え体験と農機具体験をしました。教員は熱中症を心配していましたが、生徒たちは元気一杯、毎年とどろき渡る悲鳴も健在、裸足で田んぼへ入っていきました。田植えは事前学習の成果でしょうか、非常にスムーズで、あっという間にノルマ達成、きれいにしたつもりのどろんこ足で、着替えに 戻ってきました。農機具体験も大変勉強になったと思います。生徒の感想には・・・・・・農機具の仕組みが教科書で学ぶよりよく分かった。・昔の人の知恵みたいなものがたくさん詰まっていて、構造も工夫されているなと思った。・脱穀も籾摺りも何人かでやったのに、とても大変な作業だった。 自分達がいつも食べているお米に昔はこんなに手間がかかっていたと知り、もっとありがたみを持って食べようと思った。・脱穀するときの機具なども農家さんの手作りと聞いてすごく驚きました。私達が美味しくお米を食べれるように様々な行程を農家さんが全て行っていることを知って、驚いたし、これも感謝しなきゃだなと思いました。・農業というのは本当に大変で、年月を重ねる度に工夫が増 えていっていてすごいと思いました。普段食べているお米が食べられるようになるまでの工程を知ってはいたけど、実際に体験してみると、その大変さが伝わってきました。 *芸術鑑賞で指揮をしてくださった飯森さんがテレビ出演されるそうです。

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校舎引っ越し・オーストラリア姉妹校・お知らせ

  今日は、一学期の終業式。オンラインで行いました。 校長からは8月中に2棟目の新校舎に移る話も。 今週で東棟ともお別れで、私も引っ越し作業のラストスパート中です。この校舎、旧校舎の中では最も歴史が古く、実は私の生まれたときに完成したんです。その後、何度かの耐震補強工事を経て60年以上、生徒達を育んでくれました。 卒業生達が次々と訪れるので、一つにまとめようかと企画した東棟お別れ会には800人以上が集まりました。 オーストラリアの姉妹校、イプスウイッチ・ガールズ・グラマースクールの校長先生が来校されました。 この学校は本校初の姉妹校です。私が赴任したてのころ、海外研修を企画し、自分で引率し、事前に手紙を送っておいた学校を訪問して姉妹校提携の交渉をしました。その中で、最も伝統と格式の高い学校で、生徒が現地の生徒とともに過ごせる寮があり、文化の合うところがこの学校でした。 当時の校長先生から、「今までエージェントが交渉に来るところばかりで、断っていたけれど、創立家の人が自ら来たのは初めて。お互いの国で唯一の学校として姉妹校になりましょう」と即断してくれました。 日本では学校法人は公のものですが、オーストラリアの私学のファウンダーは特別な意味を持つことを知り、ラッキー!と思うと同時に、責任の重さも感じました。それ以来、ずっと学費の一部を免除して受け入れをしてくださったこと、感謝しています。   留学することになっている生徒と。日本人は引っ込み思案という話題が出たあと、この子達が挨拶に来て積極的に質問をしたので、驚いていらっしゃいました。 本校は大正時代に創立し、まもなく100周年を迎えます。その間には様々な困難も、ありがたいご縁もありました。令和に入り、大きな山場となる校舎の改築が、安全に無事に終了し、2025年には、100周年式典を迎えられることを楽しみにしています。 *ウイキペディアに創立者の父、漆昌巌の記事が出ているのを見つけました。 *8月24日(水)〜26日(金)13時〜18時@ 代官山BESS(ログハウス)品川女子学院被服部・ブランディア廃棄衣料アップサイクルプロジェクトで浴衣を製作して展示します 。26日(金)18時30分〜20時は、私と先方(BESS) の谷常務のトークショーも開催します。   *生徒が国際交流でお世話になっているユースリーダー協会の若者力大賞表彰式7月21日(木)18:00-19:40( 六本木ヒルズ、ハリウッドホールにて)について、以前、 お知らせしましたが、表彰式のYouTubeライブ配信も行うそうです。生徒がユニバーサルマナーの研修を受けているミライロの垣内社長 も表彰されます。 *生徒の男子校に協力を呼びかけた取り組みが記事になりました。https://www.asahi.com/articles/ASQ7H6D47Q68UTFL01X.html?ref=tw_asahi

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未来世代の環境意識・C棟の放課後・社会起業の大賞

朝の玄関。生徒会が傘のリユースについてのポスターを掲示してます。 こちらは、起業体験のための古着回収。 未来世代は、サスティナビリティーへの意識が特別なことでなく、日常的なものになりつつあるのかもしれません。 中一もクルックフィールズでサスティナビリティーのワークショップを行いました。 こちらは、生徒から提案され、生徒が考案中の制服スラックスの案。 通学ソックス、夏服、通学鞄、リュック、コート・・・生徒が生徒の意見を取り入れて製作してきましたが、だんだんと提案からされるようになってきました。 アイスの自動販売機も生徒がルールともに提案してくれたものです。 こちらはある土曜の放課後のC棟。 これは、卒業生の持ち込み企画でドローンの特別講座(後日詳しく紹介) バーを出してレッスン中。バレエ教室のようでした。 こちらは理科室。 こちらは、和室で競技カルタ。感染対策でビニール手袋をつけていました。 バレー部は玄関前でステップのトレーニング。 最終的に三つの棟が建つまで、こうした小さなスペースもみんなで工夫しながら活用しています。 C棟の一般教室のある廊下です。一つのフロアに学年全体が入る教室レイアウトなので、教室を出ればそのまま学年集会ができる広さです。映像を投影できるスクリーンもつけました。 夏休み中に中等部が完成したB棟校舎に移り、二学期からははすべてのHR教室が新しくなります。 週末には第一京浜沿いの東棟とのお別れ会に卒業生が700人くらい申し込んでいるそうです。(まだ増えているようです) *これまで生徒が国際交流でお世話になってきたユースリーダー協会の若者力大 賞の応募が始まります。 社会的なアクションをしている卒業生のみなさん、 応募してみてはいかがでしょう。応募受付はこちら また、7月21日開催の今年の表彰式の受付も始まっています。本校で講演をしてくださったミライロの垣内代表も受賞しています。どなたでも参加できます。詳細はこちらへ *「ポストコロナ時代の「教育」のグランドデザイン」というテーマで、小島武仁さん(東京大学経済学部 教授)、小林りんさん(学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン 代表理事)、長崎幸太郎さん(山梨県知事)、西内啓さん(株式会社データビークル 最高製品責任者) と行ったパネルディスカッションの様子が公開されました。(再掲)

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朝礼・芸術鑑賞・STEAM教育

文科省から新たな指針も出て、久しぶりに朝礼が復活しました。中等部校長の神谷からは、集まることの意義という話もありました。   オンライン朝礼のとき、校長の話の中で生徒にインタビューして情報共有するという企画をやっていましたが、リアルの場でも。 コロナ禍は、これまで当たり前にしていたことの「なぜ」を問い直す機会にもなりました。 こんな本も読み直しました。『集まる場所が必要だ――孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学』 全校での芸術鑑賞も行いました。 『パシフィックフィルハーモニア東京』 ・J.ウィリアムズ作曲:「スターウォーズ組曲」より メインテーマ ・ショパン作曲:ピアノ協奏曲 第1番 ホ単調 作品11 ・ムソルグスキー作曲:ラヴェル編曲:組曲「展覧会の絵」 指揮は飯森範親さん。以前の芸術鑑賞のとき、本校オーケストラの指導をしていただき、生徒も舞台で共演するという貴重な体験をしました。今回はコロナ禍でそこまではできませんでしたが、「指導に伺いますよ」とうれしいお話も! *6月24日(金)日経新聞朝刊30面~32面に、私が参加した早稲田会議の記事が掲載予定です。 *先日私がパネルに参加した「STEAM人材教育研究会」の動画が公開されました。 また、7/1の会は「デザイン」と教育がテーマです。デザイン思考をやっている本校の参考になりそうなので、教員にシェアしました。申込み先:URLよりzoomウェビナー登録 *卒業生向け。2022年は日本とインドが国交を樹立して70周年記念の年。未来に向けて両国の関係を更に深めていくために、 次世代を担う若者同士のつながりをつくることを目的としたプ ログラムをご紹介します。 日印国交樹立70周年記念 900km横断課題体感型アイデアソン *「ポストコロナ時代の「教育」のグランドデザイン」というテーマで、小島武仁さん(東京大学経済学部 教授)、小林りんさん(学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン 代表理事)、長崎幸太郎さん(山梨県知事)、西内啓さん(株式会社データビークル 最高製品責任者) と行ったパネルディスカッションの様子が公開されました。

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お父さんの会、卒業生の活動、お知らせ

先日、山梨県知事とパネルディスカッションをし、その後、教育関係のことでやりとりしていたところ、県の教育委員会の方から、 うれしい連絡をいただきました。卒業生がIT企業の教育関連部門で県と関わり活躍しているというお話でした。 文化祭の実行委員長だったそうですよといわれ、なるほどねぇと思わず笑ってしまいました。多くの卒業生を送り、卒業後の様子を見聞きしていると、中高の何が彼女たちの未来に活きているのかがだんだんとわかってきます。しかし、それも主観に過ぎないので、最近はアンケートをとることもしました。卒業生の活動やデータがフィードバックされ、後輩の財産となっていくのも長く続いた私学だからこその恵みなのでしょう。 こちらは、この3月に卒業した大学一年生の活動です。在学中CBL(Challenge Based Learning    身近な問題を発見し、 解決策を実践につなげるプロジェクト学習) で子宮頸がんの予防活動に取り組んでいました。今は、医療系に進学し活動を今も継続しています。この週末に以下のイベントを実施するそうです。ご興味のある大学生(女性)は是非! 【大学生のための産婦人科ツアー】 日時:6月12日(日)13:30〜15:00場所:THIRD CLINIC GINZA対象:女子大学生費用:無料イベント内容:院内見学・受診の方法・三輪先生講義・ 子宮頸がん講義主催:Lumierehttps://twitter.com/Lumiere_ press/status/ 1530882063016271872 本校がこうして生徒の卒業後の未来を見つめ、「中高では初」というような取り組みにもチャレンジできている背景には、保護者のみなさんの理解協力があります。 土曜には、久しぶりにリアルで「お父さんの会」が開催されました。オンラインでしか活動できていない低学年の親御さんが参加し、先輩お父さんから、会の趣旨や活動の話がありました。登山部などユニフォームで登場している方もいました。 弁当部(娘の弁当を作って写真をアップ)、送迎部(遅刻しそうな娘を送って後ろ姿をそっと撮る)などもあるそうなのですが、私がいると緊張するかな?と思って挨拶のあとはひっこみました。 芸術領域で活躍している卒業生もいます。芸大を卒業後、長く画家として活動している板倉暚さんの展覧会が開催されます。 校内のいろいろなところに飾ってあるこの絵は板倉さんからの後輩への寄 付です。(写真は校長室にある校花、薔薇の絵です) ・日時:2022年6月9日(木)~15日(水)    11:00AM~6:00PM(会期中無休・最終日5:00PMまで)・場所:ギャルリー・コパンダール    東京都中央区京橋2-7-5京二小林ビル1F *このような特徴ある取り組みの背景など、これまでの品女のことをラジオ番組でお話ししました。グロービス経営大学院学長の堀義人さんのラジオ番組にです。私がこの学校に来た頃の学校改革の話や28プロジェクトの話、リカレントで何を学んだかなど幅広く話しています。 【堀義人が聞く リーダーの挑戦】番組紹介:堀義人が尊敬する「各界のリーダー」をゲストとして迎え、5つのキーワードから、その方の人生哲学を解き明かしていきます。 ・前編:6月4日(土)18:30〜 19:00放送予定・後編:6月11日(土)18:30〜 19:00放送予定※茨城放送ですが、 茨城県と関東地方の一部の地域で聴くことができます。 放送後1週間はradikoで聴取可能です。( 今週土曜日まで前編が視聴可能です) *在学中の起業体験プログラムが土台となって、0から1を作るような活動をしている卒業生の話もしばしば耳に入ってくるようになりました。そんな卒業生にお勧めしたいセミナーです。 議題:4つのキーワードから見るシリコンバレー成功の秘密スピーカー:石田 一統(VIAプログラム エグゼクティブディレクター)コメンテータ:佐分利 応貴(RIETI国際・広報ディレクター / 経済産業省大臣官房参事)モデレータ:木戸 冬子(RIETIコンサルティングフェロー / 東京大学大学院経済学研究科 特任研究員 / 国立情報学研究所研究戦略室 特任助教 / 日本経済研究センター 特任研究員 / 法政大学イノベーションマネジメントセンター 客員研究員)使用言語:日本語 講演概要Google、Facebook/Meta、Apple などが本社を構えるIT のメッカとしてよく知られ、 様々な業界のデジタルトランスフォメーションを牽引していると言 えるシリコンバレー。 この地域で生まれるイノベーションや起業精神に魅了される人は多 いが、その成功の秘密を4つのキーワードを通して見ていきます。 また、コロナ禍の影響を紹介し、 ポストコロナの課題についても考察します。 ※本セミナーは一般公開しております。 日時:2022年6月15日(水) 12:15-13:15開催方法:オンライン開催(Live 配信)参加費:無料申込みはこちら※申込み締め切りは6/14まで

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いけばなの授業・お知らせ

  昨年12月に行った、いけばなの授業の様子です。 初回は、草月流大久保先生の講演とデモンストレーションです。     先生の講演の後は、実習です。これを2回行いました。   同じ葉っぱも工夫次第で全く違った様子になります。   一本の花と一枚の葉で、こんなに素敵に。 器も自作です。   最終日はクラスの一人一人が一本ずつ活けていきます。   できあがった作品です。   テキストは『女の子が幸せになる授業』(小学館) いけばなの授業のあと、こんなコメントを聞くことがあります。「通学路が楽しくなった。道ばたの雑草の花に目がとまったり、 葉の色が少しずつ変化するのが楽しみになったり・・・」親御さんからは「学校で活けた花を持ち帰り、 水を替えたり水切りをしたりして大事にしてくれて、 家族で長く楽しんでいる」など。 学校での体験は、ほんの数時間です。 興味を持って翌日からの毎日に変化の起きる子もいれば、すぐに忘れてしまう子もいます。それでも、0と1は大きく違います。 今はつまらなそうにしている子の心の中にもそれは深く沈み、いつか大人になったとき、その「1」 がよみがえってくることもあるのです。こんなふうに。「留学先で 花を活けたら、フラワーアレンジと違って一本で形になるとびっくりされて、それをきっかけに家族と親しくなれた」「夏祭りに自分で浴衣を着ていったら好きな子に褒められた」「会社でお茶会に誘われたとき、 お茶やお菓子のいただき方を身体が覚えていたので気後れしないで 参加できた」そこから、お稽古を再開する子もいて、 次にやりたいと思ったときのハードルが低くなることも未来のライ フスタイルへの影響の一つのようです。 *さて、こうして長い間、 品女生を送り出してきた東棟が校舎建て替えにともない解体されま す。OGを対象に名残を惜しむ会を開催します。日時:7月2日(土)15時~17時(1時間入れ替え制)詳細はこちら

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日本文化の授業を行う理由

「秋は月が綺麗、と誰かが教えてあげないと子供はそれに気づかない」本校で茶道を教えていただいている遠州流のお家元がおっしゃった言葉が心に残っています。 初夏だったら何でしょうか? 日本には四季があり、自然を愛でる文化がある。それに気づくことで日々目に入るものが変わり、暮らし方も変化する。世界の中で働く未来、自分の生まれ育った国の文化をほこりを持って語れる人になってほしい。 生徒の将来が少しでも豊かになるように、そんなきっかけをと思い、本校では日本文化の授業を実施しています。 1年生は小笠原流ご宗家の礼法講演、2年生は着物の文化の講演を聴くことになっています。 テキストには『女の子が幸せになる授業』(小学館)を使っています。これは、茶道のお家元、礼法のご宗家をはじめ、ご指導くださる方々と私の対談も盛り込んだ貴重な一冊です。大人にとっても今更聞けないマナーや文化的背景を知るものになるはずです。ご家族も是非、手に取っていただければと思います。 これは昨年度の茶道の授業の様子です。コロナ禍で実習が難しくなる中、感染対策の工夫をして、なんとか生徒の学びを止めないように続けています。 ◆第1回・挨拶の仕方・畳の歩き方・床の間の拝見の仕方・お茶の飲み方 ◆第2回・和菓子について・第1回で学んだことの実践 生徒の楽しみにしているお菓子は和三盆糖 ◆第3回・箸の扱い方・第1回で学んだことの実践 この日のお菓子はうさぎ饅頭 ◆第4回・まず自国の文化を知るべき →「日本」という国を誇りを持って語れること・型・所作の奥には人を思いやる心がある・茶道を通して、心のあり方を学んでいる ・第1回で学んだことの実践  最終日のお菓子は、学校の花、薔薇の練り切り *東京大学からお知らせ「東大工学部のリアル。~CREATE THE FUTURE@安田講堂」開催2022年6月5日(日) 14:00-16:40  安田講堂 および オンライン配信 申し込みはこちらから参加申込締切 : 5 月 20 日 ( 金 ) → 5 月 27 日 ( 金 )へ延長高等部生徒は安田講堂に入れるチャンス!中等部生、 保護者もオンラインは見られます。

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震災から11年・女子教育について・お知らせ

震災から11年が経ちました。あの日、肩を寄せ合って学校で不安な一夜を過ごした生徒達も社会人になっています。東京にいると、遠い日のように感じがちですが、私は夫が福島出身で、家族も親族もそちらに住んでいるので、里帰りするたびに環境や生活が元に戻っていないことを実感します。同じ国の中で今も苦しい思いをしている方がいることを忘れず、できることをし、共にありたいと思っています。 この思いは国を超えても同様です。ウクライナ侵攻に対して、私の所属している団体でも以下のようなメッセージを発信しました。 エンジン01文化戦略会議 今日から生徒の有志が、募金活動を始めています。以下がメッセージです。 「私たちは毎日のようにニュースになっている、現在のウクライナの状況を受け、何か自分たちにできることはないかと思い、ウクライナの人々への募金に協力することにしました。 品女で集まった募金は難民を助ける会に寄付をして難民として逃れた女性や子どもの支援に役立てていただく予定です。」 日時:3月11日(金)12日(土)朝(7:50〜) 場所:東棟玄関     生徒のメッセージに、「難民として逃れた女性や子どもの支援に」という言葉がありました。3月8日は、国際女性デーでした。まだまだ女性の活躍の場は男性に比べて少なく、危機に際しても立場の弱さが不利に働いたり、危険にさらされたりすることも少なくありません。 私たちの学校は、96年前、女性に参政権がなかった時代に女性が力を合わせて創立した学校です。創立者は繰り返し繰り返し、「感恩報謝、自分に何かできるチャンスが巡ってきたら逃げずに受けて必ず社会 へお返ししなさい」と言っていました。こうした思いが今の生徒へと受け継がれていることを誇りに思います。 女性の就労率は上がっているというものの、非正規雇用は男性の三倍、コロナ禍で最初に食を失うのも、こうした女性達です。本校でも講演をしてもらったことのある、山田メユミさんが、以下のようなプロジェクトを始めました。お母さんが笑顔でいることは子どもにとってのプレゼントです。私も応援しています。経済的困難下の女性たちに化粧品で笑顔になれる母の日を届けたい!   昨日は、普連土学園、田園調布学園、本校の3校で合同説明会をしました。女性活躍の指標であるジェンダーギャップ指数120位という日本において、女子の中等教育の果たすべき役割は大きいです。以下はこれに関連してお知らせです。 ■□■□東京大学工学部 国際女性デー特別企画のご案内 ■□■□3月13日(日)  16:00-17:15 オンライン開催「女性の工学キャリア促進:東大教員と女子中高生のパネル討論」事前視聴申込みURL(視聴無料) 東京大学工学部で国際女性デーの特別企画として、行われるセッションです。「接続可能な明日に向けて:ジェンダー平等をいま」 プログラム:1. 開会挨拶 (染谷 隆夫 東京大学工学部長) 2. 東京大学大学院工学系研究科の教員、学生による講演  (参考) 所 千晴 教授 (システム創成学専攻)  (参考) 菊地 由佳 特任講師 (社会基盤学専攻)  (参考) 高倉 眞優子 博士学生 (化学生命工学専攻) 3. 女子中高生を交えたパネル討論  モデレーター 瀧口 友里奈 氏 (経済キャスター、東大工学部アドバイザリーボード・メンバー)  女性の工学進学についてどう思うのか、 女子中高生、東大工学系教員・学生の意見交換。 *STEAM人材教育研究会 今、日本のSTEAM人材不足、特に女性人材の不足が社会問題の一つになっています。大手テクノロジー系企業が集まって、これを支援しようと東京大学生産技術研究所と一緒に「学びのイノベーション・プラットフォーム」を立ち上げました。「STEAM人材教育研究会」のパネルに私も参加しますので、ご案内します。別紙QRコード、またはURLよりzoomウェビナー登録をして、ご参加ください。 日時:2022年3月30日(水) 13:00 - 15:00形式:オンラインzoomウェビナー開催主催:一般社団法人学びのイノベーション・プラットフォーム協力:東京大学生産技術研究所司会:岡部 徹 (東京大学生産技術研究所長) ■パネルディスカッション  テーマ:「未来の人材」新田 八朗 (富山県知事)「幸せ人口1000万〜ウェルビーイング先進地域、富山〜」清川 卓二 (清川メッキ工業株式会社 専務取締役・元福井商工会議所青年部会長)「新時代のキャリア教育 ~学校と地域の連携・協働~」馬田 隆明(東京大学FoundXディレクター)「すべての人のためのアントレプレナーシップ教育」漆 紫穂子(品川女子学院理事長)「未来から逆算した中等教育に必要な校外との連携」藤井 輝夫(東京大学総長)「Society 5.0の実現に向けた教育・人材育成」 ◆お申込み先:別紙QRコード、またはURLよりzoomウェビナー登録をしてお申し込みください。 *ソニーコンピューターサイエンス研究所オンラインオープンハウス 本校から歩いて行けるところにあるソニーコンピュータサイエンス研究所がオンラインでオープンハウスを開催するそうです。私はリアル参加したことがあるのですが、この研究所は研究員が様々な分野の方で、かなり面白いです。理系、テクノロジー系だけでなくそれと何かを掛け合わせるなど幅広い分野での発表になると思います。以下が案内です。卒業式前後の日程で教員の参加が難しいのですが、問い合わせたところ、中高生も参加できるそうです。以下が案内です。 ソニーコンピュータサイエンス研究所がオンラインでオープンハウスを開催します。3日間にわたり、ソニーCSLの研究員が現在どのような研究を行っているのか、どのような未来を創っていこう、どのように世の中を変えようとしているか、外部の方もお招きしながらそれぞれに1時間程度のセッションを行う予定です。各セッションごとに、QAパートも設けております。ソニーCSLの研究成果や活動を、社会に還元、あるいは社会実装できるかをご参加いただく皆様と議論させていただくと共に、志を一にする方々と新たなアクションを始める重要な機会であると考えております。 【ソニーコンピュータサイエンス研究所 オープンハウス2022】2022年3月16日(水) 12:00~20:002022年3月17日(木) 12:00~20:002022年3月18日(金) 14:00~20:00 場所 オンライン開催 プログラム詳細・ご参加登録はこちらをご覧くださいお問い合わせ:oh2022-help@sonycsl.co.jp

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その他

「世界は多様性を必要としています」

  5年前に生徒の作った本校のポスターです。「世界は多様性を必要としています」という言葉が、今、胸に刺さります。 ロシアによるウクライナ侵攻は生徒達の目にどのように映っているのでしょうか。 21世紀になり、地球上の問題を国を越えて考えなくてはいけない時代に、コロナ禍で防疫は全世界格差なく行わなければならないことを学んだときに。 そんなときに大人たちが起こしているこの争い事を、当事国の、そして世界の子ども達はどう見て、どう感じているのか、それは彼らの将来にどんな影響があるのか、それを思うと暗澹たる気持ちになります。 あるとき、人から、こんなことを聞かれたことがあります。 「正義の対義語はなんだと思う?」 答えは、「もう一つの正義」だそうです。 地政学的、歴史的、文化的、宗教的背景を知れば、それぞれの国にそれぞれの主張があり、個人にも一人一人の価値観があることが分かる。知識を得、エンパシーを高め、理解を深める。そして、違いを認め互いを活かし合う。それが、生徒がポスターに込めた「世界は多様性を必要としています」の意味なのではないでしょうか。 どんな背景があったとしても、武力で領土や人の命を奪うようなことはあってはならないことです。そんな当たり前のことが当たり前でなかったことを目の当たりにして、私自身も混乱しています。 しかし、どんなときも、学校という場所は、常に未来志向でありたい、未来を託す子ども達の目線で物事を見たい、その軸だけはぶらさずにいたいと思います。 私たちの学校は、震災の復興時の貢献活動を元に作られた学校です。戦中戦後を通して、平和を願う校歌を変えずに来ました。与謝野晶子が校歌に託した 「我ら、平和の使い、ともに優しきこころ、おこない」 この思いを大切に、今、できることをしていきたいです。  

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