PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

中学入試を前に、ご家庭の準備チェックリスト

今週木曜には、合唱祭を行いました。久しぶりに中高合同で保護者の方にもお越しいただくことができました。 実行委員に聞いたら、コロナ以前とコロナ対応のハイブリッド実施になるので、準備が大変だったとのこと。 練習にも制約があり、マスクをしての合唱でしたが、そんな中でも力を合わせできる準備を精一杯し、美しい歌声が響いていました。 各クラス、学年を締めくくる最後の行事で5年生にとっては最後の合唱祭、実施できたことに感謝し、思い出深い行事になりました。 こうした一年一年が、生徒の未来につながっています。今夜は、28歳ホームカミングデーの特集番組(NHK:BS)があり、卒業10年後の子達が何を語っているのか楽しみです。(再放送は2月2日21時) 1月30日(月)21時からは神谷校長がこちらの教育ニュースに出演します。------------------------------ ---------------------- 来週から中等部入試が始まります。まだ続くコロナ禍の中、受験生の皆さんもご家族も心配の多い日々だと思います。お子さんをサポートする親御さんに少しでも気持ちの余裕を持っていただけるように、毎年、入試直前チェックリストをシェアさせていただいています。(著書『伸びる子の育て方』の巻末に掲載したものです)最終確認のヒントとして、安心の一助にしていただければ幸いです。 □ 持ち物は学校ごとにチェック表で確認。書類は取り違えないように学校毎にファイルしておく。 □ 体調不良に備え、マスクの替え、鼻血対応のティッシュ、エチケット袋等も持っておく。 □ 着る物は着やすくて温度調節ができるものを。(保護者室が寒い学校もあるので、親御さんも備えて) □ 前日は消化のいい物を早めに食べて寝る。(寝られなければ「それが普通。みんなそうだから大丈夫」) □ 移動時間はもう一度シミュレーション。土日はダイヤや到着ホームが違うことも。万が一に備えて他の路線があれば見ておく。 □ 受験校の電話番号は控えておく。もしものときはまず連絡を。 □ テストの後、結果は聞かない。結果で叱らない。(本人が一番感じています)ただ、理社の時事問題はその年の傾向があるのでチェックした方がいいことも。そのとき、ケアレスに気づいても、「次はどうしたらいい?うん。それなら次は大丈夫」とよいイメージに変えてあげて。ただし、それもあまり疲れているようなら終わったことには触れずに、リラックスさせることを優先に。 □ 一つ一つの入試結果が思い通りにならない日があっても、お子さんとは”終わった後の楽しいことをシミュレーション”「最終日は好きなものを食べようね」などと明るい絵が見えるように。 □ 学校によって過去問の傾向が違うときは、次の学校への切り替えを(句読点の数え方が違うことも。慌てて時間切れにならないようにどこからやるか時間配分のシミュレーションなどもしておく。満点は取らなくていい、合格点をとればいいので) □ 併願パターンに合わせて合格後の手続きまでを事前に一覧に。学校は期限には厳密。気が抜けてうっかり締め切りに間に合わないようなことがないように。 □ 受験番号は他人に言わない。受験校の同じ親しい友人との行動もどこまで一緒にするか事前に考えておく。(合否が別れたときが辛いので) □ 第二志望以降は数字をつけず、どこが好きかを話題にしておく。 □ 不合格になった学校を否定しない。(あきらめたころ繰り上げがくる学校もありますし、手に入らなかったものを否定する概念をいれないように) □ 合格した学校に「あなたを認めてくれた」という言葉を使わない。(選んで受けてくれた受験生を認めていない学校はありません。合否は本人のとった点数の結果です。逆の場合に否定された気持ちになってしまいます) □ 万が一の場合を考え、親類縁者、人手を確保しておく。親が気持ちの余裕を持つため手の抜けるところは抜けるよう、自分でなくてもできること、他の人に手伝ってもらえることがあれば頼んでおく。(一段落してからでも大人同士のフォローはできます) □ 何かあっても親は慌てた顔をしないで。お子さんが落ち着いて受験できることを最優先に。 □ 自分自身の精神状態を安定させるため、入試期間中の息抜きの時間や場所(お茶の時間、好きなスイーツ、部屋に飾る花、待っている間に読む楽しい本、愚痴を言える人等々)も確保しておく。(お母さんを子どもが慰める場面を何度も見ました) □ 下の子のケアを疎かにしない。(「お姉ちゃんは受験だから仕方ない」が通用しない年齢もあります) □ 未来を犠牲にしない。(受験はとても大変で大きな出来事ですが、お子さんの長い人生から見たら一時のことです。未来を見たとき受験より大切な価値観は見失わないように) □ 学校選びは人の評判の「良い悪い」より、自分に「合う合わない」が大事。複数の学校に合格して迷ったら、他人の評価や動く数字でなく価値観を優先して。最後は子ども自身に決めさせる。(入学後、思い通りにならないことは必ずあります。そのとき、乗り越えられる子は自分で選んできた子です。自己決定が成長させます。) 受験期間中、お父さん、お母さんの一番の仕事は、「笑顔でいること」です。 30数年、この世界にいてしみじみ思うことは3つです。 「受験のその後の人生は長い」 「入学することになった学校がその子にとって一番いい学校」 「結果がどうあれ、受験勉強の過程で得た財産は消えない」   試験が終わったら、どうか笑顔で、これまで頑張ったお子さんとご自分自身をねぎらってあげてください。 受験生の皆さんが、落ち着いてこれまで努力した実力を発揮できるよう祈っています。

READ MORE
白ばら日記

卒業生の就活セミナー・28歳ホームカミングデーが特集番組に

就職活動を前にした卒業生達のために、今年も「白ばら就職情報交換会」を実施しました。 私から、日本の女性を取り巻く社会状況、キャリアデザインの考え方といった大きな話から面接への備えといった細かいことまで先輩達のエピソードも交えてお話ししました。 卒業生の就職先として、企業からの講演などのオファーはなるべくお受けするようにしているので、そうした経験から得た情報も。 先輩達からのリアルな就活・職場情報提供や、保護者の方々の協力による模擬面接も行われました。 参加卒業生からはこんなコメントをもらいました。出られなかった人へのシェアとして一部を抜粋させてもらいます。 ・久しぶりに品女マインドを聞くことができて、 品女生としての自覚を取り戻しました! エンパワメントされました!・自分軸で仕事を選ぶ、 という点を大事にしていきたいと感じました。・就職活動において大事にしていきたいこと、 また社会人になってから大事にしたいことは何かを明確にしていき たいと思いました。・1月から本格的に就活を始めて、 待遇条件などを重視したくなってきていたのですが、 やりたいことが何なのかを見て行きたいと思います。 ・大学で聞くお話よりも、 女性や品女という特性に寄り添ったお話だったため自分のためにな りました。・就活を行うにあたっての背景や問題点、 今後どのような人材が求められるのかなど、 就活の全体像を改めて把握できました。ありがとうございました。・ 女性の活躍についてや自分のキャリアについてとてもタメになる話 を聞くことができました。 ・ 大学で開催されるセミナーとはまた異なった視点の話を聞けてよか った。・現在日本では女性の社会進出が掲げられているが他国と比較すると まだ十分に達成していない状況であることを知り、 今後女性が優遇されない状況に遭遇しても「それは違う」 といった強い心を待ち、負けない姿勢を貫きたいと思った。また、 起業も一つの選択肢であることを知り、 様々な可能性を視野に入れて将来設計をしていこうと思った。・ 女性の働き方や面接で気をつけることなどこれからの就活で活かす ことができる多くのことを聞くことができ、 とても貴重な経験になりました。 女性のライフデザインは、子どもを産むというライフイベントの可能性が入るため、男性とは違います。キャリアのお休み、復職までを視野に入れるとき、「転職力」というような、客観的に評価される力が助けになります。その力をつけるため、また、自分の興味関心領域を深めるため、大学院に進む人も目立ってきました。7年前の卒業生から大学院での研究の報告があり、中等部校長ブログで紹介されています。AGU NEWS AGU LIFE さて、そうした卒業生達の生の声が今週土曜21時からNHKの「29歳のリアル」 という番組で放送されます。詳しくはこちら→NHK:BS 本校の「28プロジェクト」、卒業後10年後の28歳ホームカミングデーが特集されています。(コロナ禍で延期になって29歳になっていますが) *教育シン ポジウムにパネリストとして登壇することになりました。 日時:3月11日(土)午後1時半~同4時テーマ:「時代に取り残された学校現場 その2 中・高校教育施策の立て直しを考える」 詳細、お申し込みは、こちらからご確認ください。

READ MORE
白ばら日記

20歳の卒業生・始業式・受験アドバイス記事

今日から3学期です。 昨日は、品川区の20歳の集いに行き、新区長さんともお目にかかってきました。子育て世代の女性で生徒世代のロールモデルになるような素敵な方でした。 例年のように会の幕が開くと同時に本校吹奏楽部の演奏が始まります。   玄関を飾るのは本校フラワーアレンジ部のお花です。 午後は、20歳になった卒業生が晴れ着姿で続々と集まってきます。母校での成人を祝う会です。   私からもお祝いのメッセージ。 卒業生を見ていると、その後ろにここまで育てたご家族の思いが見えてきます。 着物の柄には込められた思いがあります。私は蝶柄でした。蝶は卵、幼虫、さなぎから美しい成虫になり、また、高く飛び立っていくことから社会での活躍の象徴とされてきたそうです。 進学、結婚、就職、出産・・・様々なライフイベントを迎えるその折々に蝶の力をという親の気持ちが込められていたのでしょう。 当時はそんなことには全く気づかず、「車の免許代のほうがよかった」などと言ってしまった自分の反省を込めて「この日にお礼の一言を」と伝えました。 着物の授業を経験している子達だからか、母、祖母など家族の大切な着物を引き継いで着ている子も目立ちます。 今は職人さんが減ってきて技術の継承が難しくなり、手に入らないようなものもあるので、さらに自分の子どもの世代へとつないでいってほしいものです。 *STORYに連載をしている卒業生の広末さんの紹介で2月号に受験について取材された記事が掲載されました。(クリックすると拡大します) *中学受験のアドバイスは『伸びる子の育て方』にも書いています。 また、このブログで毎年受験直前にチェック項目をお伝えしているので、昨年のものを見ていただくと少し早めにご準備いただけるかもしれません。 始業式の様子です。 校長からの話と表彰、イタリアからの留学生、カルロッタ・デルドットさん帰国前のスピーチも流ちょうな日本語でありました。 表彰は以下のとおりです。 <中等部>【ブレイクダンス】THE JAM in SHIMONOSEKI "Breakin' 1on1 Battle"BGIRL 部門 準優勝Breakdance Dream Cup 2022<ブレイクダンスキッズ日本一決定戦>中学 BGIRL 部門 優勝 【書道】日書展 全日本書道連盟賞 【演劇部】第 64 回東京私立中学高等学校演劇発表会 優秀賞 【バレーボール部】第 22 回第 7 支部中学女子バレーボール大会 準優勝 <高等部>【ECC部】第17回全国高校生英語ディベート大会 出場 【演劇部】第64回東京私立中学高等学校演劇発表会 優秀賞【CBL】学年代表グループ表彰5B7班「親子団らんの時間の減少」5D7班「相手と無理なく家事をしたい!」4B7班「『生徒証』のデジタル化」4D8班「脱・痩身志向の社会を目指して〜今の自分を好きになるために〜」  

READ MORE
白ばら日記

終業式・区議との意見交換・起業体験対談・卒業生の便り

二学期終業式 今年もあとわずかとなりました。 終業式では、中高とも校長が生徒にインタビューをする場面があり、楽しい一年の締めくくりとなりました。 その後、6年生を応援する激励会も行いました。一人一人の夢が叶うよう祈っています。   表彰は以下です。<高等部>■弓道部全日本弓道連盟昇段審査 初段 ■ECC部東京都高校生英語ディベート大会 予選1位、決勝2位 ■書道部第20回和洋女子大学競書大会 金賞 <中等部>■ダンス部第10回全日本小中学生ダンスコンクール全国大会 金賞  ■書道部第20回和洋女子大学競書大会 金賞   *第295号 品川区議会だよりに、本校で生徒と区議の皆さんが意見交換会をした様子が掲載されました。画像をクリックすると読めます。(以下のPDFファイルからも) これも何年も続いている取り組みですが、生徒が社会課題に気づき、解決のアクションを起こせるような人に育つよう、校外とのつながりをこれからも大切にしていきます。 品川区議会だより(品川女子学院意見交換会 令和4年11月18日) (2.62MB) *東京大学FoundXディレクターの馬田隆明先生と対談した記事が掲載されました。 DIAMOND SIGNAL 本校の起業体験プログラムの話題など、具体的な事例に対して、専門的な知見からコメントをいただいています。政府も起業教育を全国で進めようとしていますが、これまで15年以上積み重ねてきた本校のプログラムを総括するような内容になっています。 こうしたプログラムが続けられるのも、協力してくださる校外の皆様、保護者のみなさんのおかげと改めて感謝しています。 こうして、本校で6年間を過ごした卒業生たちが、学んだことを社会にどう活かしているのかを知ることは、在校生の教育に活かす上でもとても大切です。20代の卒業生に協力してもらったアンケートと他校出身者のウエブ調査によるデータの比較でいろいろなことが見えてきました。そうした定量分析に加え、定性的な情報として、卒業生からの頼りを聞くことは何よりの楽しみです。 先日、こんな便りがありました。**************************実は嬉しい出来事があり、ぜひ先生方にご報告したくご連絡差し上げました。新卒からANA国際線担当のグランドスタッフとして成田空港で勤めており、2021年度の1年間はコロナ禍の影響から、長期休職を取得して法律事務所の事務員として勤務しておりました。今年4月から現職に復帰、縁あって成田空港代表としてANAグループのグランドスタッフが接遇スキルを競う、空港カスタマーサービススキルコンテストに出場し、なんとグランプリを受賞することが出来ました!入社当初から「好きこそものの上手なれ」をモットーに、日々の接遇を楽しみながら真摯に業務に向き合ってきたことへの一つの大きな成果として、今回受賞できたことを純粋に嬉しく思っております。https://www.aviationwire.jp/archives/266392 全国旅行キャンペーンや水際対策緩和の後押しもあり、旅客数も業績も確実に持ち直している状況ではございますが、依然として世界情勢に左右される業種のため、これまでより少し敬遠されやすい就職先になったのではと感じております。ですが、もし在校生で航空業界に興味のある方がいれば、卒業生として微力ながらお役に立てれば幸いです。************************** たまたま、先日、ANAの2022DEIフォーラムで井上社長と対談させていただいたのですが、その後でこんな話を伺いました。「ANAにインタビューに来た大学生に対応した人が、どうも話に聞いた品女の雰囲気がある」と、出身高校を聞いたところ、なんと、卒業生(生徒会長だったそうで、誰だろう?)だったとのこと。 これは、本校に限らないことですが、大学が違ってもそこはかとなく香ってくるDNAがあることも長く続いた私学の特徴でしょう。(白バラの香りだといいのですが(^^;)) みなさま、良い年をお迎えください。

READ MORE
白ばら日記

生理のワークショップ・卒業生の連載・女性活躍支援

昨年度の文化祭起業体験をきっかけに 「生理」に関する課題を年齢・性別を超えて共有するプロジェクトを生徒が進めています。担当の山岡からの報告を元にまとめます。当初は、 これから生理を迎える小学生向けの講座として始まりましたが、 生徒達が、「社会を変えていくためには男子に生理に関する理解を広める必要が ある」と考え、男子校に連絡して出張授業を展開しており、芝高校、本郷中学・高校につづき、先週は開成中学校・ 高校で出張授業を実施しました。ユニチャームさんも協力してくださっています。以下、記事の紹介です。これからも継続していくそうなので、またご報告しますね。 2021年9月 小学生女子向けの生理講座(Zoom)(朝日新聞デジタル)2022年5月 芝高校(男子校)生徒向け講座(Zoom)(朝日新聞デジタル)2022年8月・9月 本郷中学校・高校(男子校)生徒向け講座(対面)(朝日新聞)(日経新聞) *卒業生の広末さんが今、発売中のSTORY1月号の連載「毎日が3兄弟ママで、女優。」にて、高校時代のエピソードと私の著書を紹介してくれています。これまでの記事を読み、働くお母さんを元気づける内容だったので、シェアします。STORY WEB(広末涼子さん連載) *こちらは、企業が行っている女性のメンタルヘルスのサポートです。 ケイト・スペード ニューヨーク、女性のメンタルヘルスのサポート *子どもの健やかな成長を応援するための食事 私は祖父が糖尿病だったので、間近に食事療法を見て育ち、栄養に興味を持ちました。高校時代、栄養学を学んで家庭科の教員になるか、好きな古典を学んで国語の教員になるか迷い、高校三年の受験期に「食物」の選択授業を4時間取っていたくらいです。そして、数年前に乳がん、その後の遺伝子検査の結果、子宮と卵巣も摘出したことで、女性と健康という問題への関心はますます強くなりました。そんな中、以前からトライアスロンの体力作りのため栄養指導を受けに通っていた病院の先生が、子どものための食事についてのムービーを作ろうとしていると知りました。学習障害があるのではと診察を受けるお子さんの中に食事を変えるだけで症状が改善される子がいたり、女性の場合、鉄分(フェリチン)の不足を補うことで鬱に似た症状が改善されたりすることもあるそうです。女子教育の場にいて、食育の大切さを痛感するのは、間違ったダイエットで健康を害してしまうような本人の健康問題は、次の世代、子どもへの影響もあるということです。(これまでもこうした講座をやっていただいています)。これは、クラウドファンディングを呼びかける動画ですが、内容を見ると、子どもの食事の何が問題かが分かります。

READ MORE
白ばら日記

オープンキャンパス、ダンス部、弓道部、お知らせ

土曜は感染対策に気をつけつつ、参加人数を絞ってオープンキャンパスを実施しました。 成長期の6年間を通う学校選びは、周りの評判や数字の指標の「いい・わるい」より、家庭の教育方針や本人と「合う・合わない」が大切です。 部活や28プロジェクトで実施している様々なプログラムの発表などの様子を見ていただくことで、生徒の日頃の学校生活をリアルに感じていただけたことと思います。   部活の紹介。 ダンス部は部員の多い部活の一つです。今年は、中3が、 小中学生ダンスコンクールの全国大会で金賞を受賞しました。https://www.asahi.com/ articles/ASQB26FV8QB2UTTO002. html 顧問の前田から、以下感謝を込めて。 「今回の作品は、 夏休みのダンススタジアムでも全国3位を受賞したものです。 ダンス部では、作品のテーマ、曲、 振りを生徒たちが考えて決めていきます。今回の作品「タランチュラ」も、昨年の秋から何度も相談を重ね、 生徒たちの手で作り上げてきました。 大会へ向けた練習も、生徒中心で行っていますが、 本校OGである2人のコーチも、熱心に指導をしてくれました。 今年の中3は1人1人の意識が高く、 全員が集中して練習することで、 レベルの高い作品を作り上げることができたと思います。 保護者の皆様をはじめ、 見守ってくださった全ての皆様にお礼を申し上げます。 今後ともご支援をよろしくお願いいたします。」 ダンス部中3全国大会記事 こちらに、密着動画も掲載されています。 8月から二棟目の校舎が使えるようになり、弓道部は念願の弓道場ができました。顧問の大井からその道場開きの様子を報告します。 1989年に創立した弓道部にとって、 弓道場の設置は永年の念願であり、それが実現した瞬間です。弓道場設置に関係してくださった、全ての皆様に感謝いたします。現在部員は82名ですが、当日は土曜日と言うことで行事も多く、 文化祭実行委員やその他の集まりもあって約半数の出席となりまし た。日頃お世話になっている、 全日本弓道連盟教士六段の先生をお招きして、『矢渡しの儀』 を執り行いました。 その後は全部員を代表して、 部長を始め5年生5名による奉納射会を行いました。心地よい的中音を響かせながら、 見事的の中心付近に当ててくれました。射場の中の様子は、 安全上設けられた矢除けネットの外からでは見えにくいので、 その他の部員は教室でzoomで生中継された画面をスクリーンに 映しての観戦です。射会後は参加者全員射場に集まって記念写真。最後に的を据え付ける安土に向かって、 弓道場をつくっていただいた事への感謝と、今後の技能向上、 安全無事を念じつつ、一礼をおこない、散会となりました。この日から、弓道部が新たな一歩を踏み出しました。 (弓道場の設立は、部員達の永年の夢だけに、 コロナ禍が落ち着いてきたら、 弓道部OGにも集まってもらってお披露目を行う予定です。また、 卒業生にも開放、練習ができるように模索中です。)   *社会で活躍する女性の育成が本校の創立以来のミッションです。個人的にも女性支援のプロジェクトを応援しています。そのうちのいくつかをご紹介します。 ・経済的困難を抱える女性への化粧品支援プロジェクト ・政治家を目指す女性たちのための「村上財団 パブリックリーダー塾」スタート ・骨盤臓器脱で悩む女性が受診しやすい社会へ|大阪大学医学系研究科

READ MORE
白ばら日記

ワールドカップ卒業生の活躍・28歳ホームカミングデー

今日、サッカーワールドカップが開幕しますが、それに先駆けて、卒業生から報告が。 小林さんは、舞台裏でオートメーションという仕事をしています。(紹介動画)国内外でミュージカル、ライブコンサート、大型スポーツイベントのセレモニーを中心に活動中。以前も、シルクドソレイユを生徒が芸術鑑賞で見に行ったとき、その舞台も担当していました。 今は、イギリスの会社からワールドカップに参加しています。男性の多い職場の中で、中東という女性が表に出ることが少ない国で、この現場を担当することはとてもレアだそうです。そんなイギリスの会社に感謝しているそうです。 先日、Snow Manのコンサートの担当で来日した際は、生徒に特別講座もやってくれました。 担当の前田が参加生徒の感想を送ってくれました。1〜5年生、32名が参加したそうです。 (以下、生徒の感想より) ・お話がとても面白かったです。オートメーションという仕事自体を始めて知ることができました。世界を飛び回って働いているその働き方に魅力的だなと思っていました。 ・とても面白かったです。元々絶対に海外で働きたくて国連議員や外資系などメジャーな仕事しか知らずたくさん勉強しなくちゃいけない将来に若干病んでたんですが、他にもたくさんの選択肢があることを教えていただきました。まだまだ自分がやりたいことを決めるのは早いなと思いました。ありがとうございました! ・私はオーストラリアに留学していて先月帰ってきたのですが、「めげずにわかる単語を使って話す」という話にとても共感しました。今まで考えたことはなかったですが、 エンターテイメントという業界の選択肢もあるのだと感じました。 ・「海外で働いてみたら」とよく両親に言われるのですが、 英語が出来ない(リスニングがダメ、 言いたいことをすぐに英語化できない)ので海外で働くということが全くピンと来なかったのですが、文法がわからなくてもコミュニケーションは取れると聞いて海外に目を向けてみたいと思いました。 先日は、アナウンサーになってダイリーグの放送を担当していた卒業生が特別講座をやってくれました。今は大学講師の傍ら、大学院にも通っています。最近は、こうして、卒業生が後輩のためにレクチャーをしてくれることも多くなってきました。 土曜は28歳ホームカミングデーで5日の63期(コロナで延期、今30歳)に続き、29歳になった64期の子達が集まっていました。 創立以来97年、こうして先輩から後輩へと、品女文化がバトンタッチされています。

READ MORE
白ばら日記

扉が開き始めた国際交流

紅葉の綺麗な季節になりました。だんだんと街にも活気が戻り、海外からのお客様もみえるようになってきました。 本校では、留学生の受け入れを2003年から始め、これまで、累計104人 、26カ国からの生徒が在籍しています。スタートの時、海外にネットワークがなく、 私自身が海外の学校を訪ねて交渉していた頃を懐かしく思い出します。 今は本国へ戻った後、再来日して、永住している人もいます。これまで続けてこられたのは、 多くの方々の協力のおかげと改めて感謝しています。 今年イタリアから来た子はイタリア語の他に、英語・ドイツ語・ 中国語・韓国語も勉強しているそうです。 こうした留学生達と交流することで生徒達は大いに刺激をもらっています。 先日行われた留学生との交流授業の様子を担当の住谷からの報告してもらいました。 1年生の社会の授業でちょうどヨーロッパの地誌を学習するタイミ ングで、本校4学年に所属する留学生に来てもらい、 交流授業を行いました。 事前に英語演習の授業の中で少し英語での質問項目を考えたり、 易しい日本語(生徒にはこの概念がちょっと難しかったようです) での質問を考えた上で授業に臨んでもらいました。 留学生たちもそれぞれアメリカ、スペイン、イタリア、 ドイツ(パキスタンの子も在学中)といった自国の地理や文化、言語、 見所などをまとめたスライドを作成し、 それぞれに易しい英語や日本語を使って、 プレゼンをしてくれました。 プレゼン後グループに分かれ、 留学生には数分ごとに巡回してもらい、 生徒たちと近い距離で質問やおしゃべりをしてもらいました。 好きな食べ物の話、好きなアイドルの話、クラブ活動の話、 日本で行ったことのある場所についてなど、 グループごとに様々な話題で盛り上がり、 留学生たちも6クラス回ってくれたにもかかわらず「楽しかった! 」と喜び、 回を重ねるごとにプレゼンをブラッシュアップしてくれていて驚き でした。 生徒たちの感想には、「 こんなに私たちのためにプレゼンの準備をしてくれたことが嬉しか った」「こんなに近くで外国の人と話をしたのは初めてで、 もっと知りたいと思った」「 これから校内で会ったら声をかけたい」「日本語が上手で、 自分が外国に行ったとき、同じように話せるだろうか」 など多くの刺激を得られたと書かれていました。 コロナ禍で留学生の来日が止まっていた時期もありましたが、 こうして留学が再開されたことで、 互いに刺激を請け合う姿が見られ、よい機会となりました。 コロナ禍の間は、修学旅行や海外留学もままならなりませんでしたが、その間に素敵な出会いもありました。以前のブログで紹介しましたが、私が以前からお世話になっている方から、米日カウンシルの新一世の会をご紹介いただき、昨年、3回の特別講座をしていただきました。海外に行く機会のないときに、全米とオンラインでつなぎ、様々なお話をしていただく貴重な機会でした。 先日は、日本で開催された米日カウンシルのイベントに生徒が参加させていただき、英語でプレゼンをしました。その後、オンラインの講座でお世話になった4人のメンバーの皆さん(ナッシュビル、デトロイト、サンフランシスコ、ホノルルから)が、本校にお越しくださり、リアルで特別講座をしてくださいました。在校生に卒業生の参加も加わり、質問が途切れず、1時間の予定が2時間半になってしまったそうです。 こうした恵まれたご縁に感謝し、生徒達には本校のミッションのように「世界をこころに」社会をよりよくする人に育ってほしいと願っています。 *探求学習の成果を英語でプレゼンする大会の紹介です。本校からもこれまで入賞者が出ています。最大50万の海外留学や国内語学学習などに利用できる学習支援が あります。 ◆第5回 Change Maker Awards(CMA)全国大会概要日時:2023年2月19日(日)場所:東京国際交流館 プラザ平成 テーマ: 個人部門「世界に伝えたい私の探究」 チーム部門「私たち×〇〇」 プレエントリー締め切り:2022年11月22日(火)本エントリー締め切り:2022年12月13日(火)※プレエントリー後に、本エントリーに進めます。 20221104-6364748a35b50.pdf (996.88KB)

READ MORE
白ばら日記

社会課題の解決に一歩踏み出すために

本校では、生徒たちが社会課題を見つけ、解決の一歩を踏み出す力をつけてくれるようにとプロジェクト学習を行っています。 今週も、「ゴミを削減するため、みんなにmy箸、myスプーンを持参して校内の売店での割り箸などの提供が減るようにしたい」と呼びかけがありました。(私も両方、持ってきてます) 今は、授業のカリキュラムの中で全員がそれぞれの課題に取り組んでいますが、これまでも、文化祭の起業体験から活動を継続するためにNPOを作ったり、それより以前には、内戦のあった国に、数年がかりで学校を建設したりしてきました。 あるとき、中等部の子に、私たちは女性✕若者でマイノリティーがかけ算になると言われたことがありますが、だからこそ、それが社会課題に共感し、行動に移す原動力にもなっているのかなと感じます。 他にも最近こんな活動をしている子達がいます。 女性特有の身体の問題を男性にも共有しようと男子校に参加を呼びかけてワークショップを行っているチーム。 朝日新聞EduA 男子校で「生理」の授業 「他文化との接触」の機会に 本郷×品川女子学院 女性が被害に遭いやすい問題として、痴漢防止の取り組みをしているチーム。 TBS NEWS DIG 「“ハート”+“トレイン”で電車内の痴漢反対  品女の生徒がポスター制作」 そして、受験生の間も活動を続け、その課題を解決するために医療系に進路を選択した卒業生もいます。 日経新聞「大学生、社会課題に熱視線 ワクチンの知識を広げる 中高の放課後学習づくりも」(有料会員限定ですがテーマのご紹介まで) 一昨日、日本のジェンダーギャップをなくそうと、活動している大学院生の能條桃子さんと、彼女を応援したいと思っている数人の友人知人とで話をしました。能條さんは私が所属している令和臨調の最年少メンバーでもあるのですが、以前、生徒が校内で彼女の講演会を企画したいと言ってきて、てっきり、先方主催のものに参加するのかと思っていたら、その子が彼女の出演番組をみて皆にシェアしたいと団体のHPからアクセスし、開催をお願いしたのだそうです。 世界に類を見ない人口減少社会の日本において、その人口の半分を占める女性の活躍支援は、社会の継続発展に不可欠です。 「なぜいまも女子校を続けているの?」と、よく聞かれます。 私たちの学校は、女性に参政権のなかった大正時代に女子にも教育を、と創立しました。そして、100年近くたった今も、日本のジェンダーギャップは解消していません。私たちは、この課題に向き合い、社会をよりよく変える一歩を踏み出す女性を育てる中等教育の場として、これからも力を尽くしていきたいと思います。 能條さんのプロジェクトを私も応援しています。→【FIFTYS PROJECT】地方選挙から20代30代女性政治家を増やしたい! <お知らせ> *先日アールシーコア(BESS)常務取締役谷さんと対談をした様子が記事になりました。写真の奥に見えているのが被服部がブランディアと廃棄衣料のアップサイクルに取り組んで作成した浴衣です。 キャリアの遠回りも悪くない? 人生迷子の20代が夢をかなえるために知っておきたいこと【「働き女子が輝くために」レポート】 *早稲田大学稲門祭にて、教育をテーマとしたパネルディスカッションに参加いたします。 日にち:10月23日(日)パネルディスカッションは、12:00~です。場所:早稲田大学 大隈講堂 大講堂企画紹介はこちら 高校生も予約不要で参加できるそうです。

READ MORE