PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

閉校期間があけました。キャノン特別講座の番組お知らせなど

  猛暑が続きます。   ベランダに植えたトマトに朝顔が絡んでいました。   昨日、初収穫しました。 さて、学校閉校期間が終わり、今日は、全校清掃を終えた爽やかな(暑いですが(^^;)校舎に、吹奏楽部の演奏の音が響いています。オンライン授業のおかげで、夏休みを短縮することなく、部活や講習も新しい生活様式のもと、細心の注意を払いながら継続しています。 成長期の生徒には、その時期でないと身につきにくい非認知能力(数字で表せない力)もあるので、安全性最優先の前提で、勉強だけでなく、部活や行事を含む広い意味での学習機会をいかに確保するか、教職員は知恵を絞り、汗をかいています。 そんな中、授業だけでなく、オンライン会議のシステムは様々な場面で活用されるようになりました。 先日は、マルイの社員の方と生徒がzoomで話し合いに参加。私も、様子を見ていましたが、高校生ならではの斬新なアイディアをユーモアを交えて語り、社員の方のツボに入ったようで笑いが止まらないセッションになりました。 また、別の日には、中等部の生徒が文化祭の研究発表のインタビューをサイボウズにお願いしたところ、こちらもzoomで社員の方が協力してくださいました。担任からその写真を見せてもらいびっくり!何人もの卒業生が参加してくれていたのです。この会社は、こうした社会状況になる何年も前から、多様な働き方を実現していることで有名で、私も見学させていただいたことがあります。うれしくて、思わず、私からもメールでお礼を申し上げました。卒業生はみな明るく、前向きで、 今後をリードしてくれると期待しています・・・なんて、お返事いただき、お世辞でもうれしい(^o^)です。 卒業生が誇りをもって楽しく仕事をしているニュースに触れることは、わたしたち教職員の何よりの喜びです。 *昨年12月~1月にかけて高校1年生の希望者を対象に実施したキヤノン株式会社(こちらにも卒業生が)の特別講座について、8月16日の「応援!日本経済 がっちりマンデー」で紹介されたそうです。*お知らせが事後になってしまいましたが、その特別講座の様子はこちら(テレビ東京ワールドビジネスサテライトHP)でもご覧いただけます。 * 本校でもお世話になっている杉山文野さんのご家族を特集した番組 です。家族の形、社会の多様性を考えさせられます。 https://youtu.be/uAfb6u1KVcU *文化祭の起業体験などでもお世話になっている ユーグレナが、昨年から18歳以下の CFO(最高未来経営者、Chief Future Officer)  を募集しています。昨年、 就任した高校生の活躍と提案が素晴らしく、 2021年までに製品のプラスチック50% 削減を意思決定することとなったそうです。 今年度の募集が始まりましたので、 生徒のみなさんにお知らせします。 https://www.euglena.jp/cfo/ bosyu/2020/  

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民主化の父を偲ぶ

台湾民主化の父と呼ばれる李登輝元総統がお亡くなりになりました。 謹んで哀悼の意を表します。 幸運にもお目にかかる機会をいただきましたが、若者を育てようと惜しみなく、様々な経験、知見をお話しくださる穏やかな笑顔が忘れられません。 二度目にお目にかかったとき、「あ、校長先生ね」と、声をかけてくださり、覚えていてくださったことに驚きました。 向かい合う一人一人を大切にすることが、困難な時代に民主化を成し遂げた国家運営につながっていたのだなぁと今、振り返ってしみじみと思います。 現在、世界的に困難な社会状況の中にあって、リーダーの役割というものを改めて考えさせられました。 李登輝氏の『指導者とは何か』を読み返しています。 当時、連載していた新聞のコラムにそのときの経験を書いたものをご紹介します。 昨年末、元台湾総統の李登輝氏に拝謁する機会を得た。「自分の受けた日本の教育に誇りを持っている。」という氏の言葉に衝撃を受けた。学生時代、台湾で年配のタクシー運転手から「私たちの世代は皆日本語を話します」と話しかけられ、日本統治時代の名残かといたたまれなくなった経験があったからだ。私はここで歴史問題に言及するつもりはない。教育現場の人間として、アジア有数のリーダーが「自分を作り上げたのは日本の教育」と言い切るそれが何だったのかを、素直な心で見つめ、今の日本の教育に欠けたもの、今後の日本の教育に必要なものは何なのかを探ってみたいのだ。李登輝氏のお話しから私が感じたことは「私たちは戦後、教科書に炭を塗ると同時に、精神的な支柱となってきた『よきもの』まで封印してきてしまったのではないだろうか?そして、そのツケが積もり積もって現在の大人の社会問題、子供の教育問題に繋がっているのではないか?」ということだった。この講演と氏の著書の中から、次世代に伝えたいと感じたことを三つシェアしたい。一つ目は、「名誉と恥」の意識である。氏は幼いころ母親から絶えず「そんなことをすると人に笑われますよ」と言われたそうだ。「叱られる、罰せられる」という言い方をすれば子供は他律的になり、「見つからなければいい」といった方向に引きずられると危惧されている。政治家の不祥事、大企業の粉飾決算など大人世界のリーダーの腐敗、子供のいじめ問題も多くは「名誉と恥」の意識の欠如に起因しているのではないだろうか。2つ目は「公」の心である。氏の政治信念は「天下為公」(天下は公のため)であった。民主を根付かせるという大儀のため自ら総統を退き、結果、政権は対立する党へと移った。「公」のため、党利を超えた決断だった。学生時代、京都大学で学んでいるときも米国留学中も、常に自分の勉強が台湾の人々の役に立つかどうかという気持ちを忘れたことはなかった。「私」を超えた「公」の志が原動力となり、自分を動かし人を動かし社会をよりよい方向へと導くのではないか。3つ目は「死生観」である。このところの子供の自殺の連鎖で「死」を話題にすることをタブー視する向きもあるが、死をみつめ、死を知ることによって「限りある生をどう生きるか」という問題意識を持つことができ、それが目先の出来事にとらわれず信念をもって生きることに繋がるのではないだろうか。昨年は混迷を極めた教育界だったが、新しい年を迎えるにあたり「人心不古」(いにしえの中に価値あるものとして永遠に残るものがある)という氏の言葉を心に刻み、私たちの先祖が残した「よきもの」にもう一度光をあてたい。ここに述べたことは、私という拙いフィルターを通したものであり、言葉足らずな面も多い。『「武士道」解題』(小学館)また、この時の講演の全文が掲載される「Voice』(PHP出版)2月号を是非ご覧いただきたい。 *今夜21:30〜から、妙心寺退蔵院・松山さんとの対談イベントを行います。 *授業でお世話になっている遠州茶道のご宗家がオンライン茶会を開催されるそうです。  

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コロナ・デマに惑わされない4つのワクチン・お知らせ

リモート授業のおかげで授業がシラバス通り進み、先週土曜に終業式を終えました。その後、保護者面談を経て、今日から夏期講習が始まりました。試験の結果、学習が遅れている生徒には補習も行います。 部活動も始まっていますが、東京の感染状況の悪化もあり、様々な対策を講じながら生徒の活動をサポートしています。 体の健康と同時に心の健康を守ることも大切です。今日は、心の健康管理に関係してデマに惑わされない方法について、紹介します。白鴎大学特任教授(インターネットメディア協会理事)から伺ったお話をご許可をいただき、シェアします。詳細は以下に添付しますが、要約します。 デマが広がるときというのは、三つの条件がある。 1,不安なとき 2,すぐ答えが知りたいとき 3,正義感に火が付くとき コロナ禍ではすべての条件がそろっており、デマの拡散はウイルス拡大と似ている。新型コロナ同様「3密」を避けることが必要である。 この場合の「3密」とは、 1,一つの情報のみの「密閉」された情報 2,SNSなどで“いいね”が急増する「密集」した情報 3,家族や友人からの「密接」な情報 特に親しい人からの情報は受け入れやすいため注意が必要。(情報を疑うことは、相手がうそをついているのではないかと、その人の人間性を疑うことではない)*疑う力=クリティカルシンキングは大切な力です この感染防止に役立つのは、 1,結論を即断しないこと 2,意見・印象をうのみにしないこと 3,一つの見方に偏らないこと 4,スポットライトの中だけを見ないこと この四つがデマ感染防止のワクチンとなる。 初耳の情報を得たら「(この情報だけだと)まだ分からない」と踏みとどまり、情報源や情報の根拠を探したり、他の情報と合わせて判断する。得た情報をきちんと確認する時間がなければ(SNSなどで)拡散しないということも大切。 デマに対する抗体、つまりメディアリテラシーを身につけることは今後にも役に立つ。 クリックするとPDFがひらきます 下村健一さんコロナ ・ デマに惑わされない4つのワクチン   *7月31日に、京都の妙心寺の副住職松山大耕さんと、 オンラインで対談します。『夜の保護者会』 というシリーズでお子さんを持つ親御さん向けの講座です。座禅体験のあと、対談、質疑応答となります。有料ですが、  申し込まれた方には、 コロナ禍の京都の老舗を応援するためのキットが届きます。( その中に含まれる今回のお菓子は、私の名前にちなんで、 紫色の八つ橋だそうです。)詳細は、以下へhttps://www.075.onozomi.com/   *本校でも情報の授業でお世話になっている、ライフイズテックCEOの水野さんを特集した番組が放映されます。その中で本校も取材され、私もインタビューに答えています。-------------------------------NHKドキュメンタリー番組「RISING(ライジング)」NHK BS12020年7月27日(月)4:30~4:58(早朝)※後日、インターネットでも配信の予定とのこと-------------------------------

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「DEI」を知っていますか?・教育関連記事などお知らせ

先週、夜の説明会を行いました。感染防止のため入校証を手首につける使い捨ての紙のものにしたところ、お帰りの際、それを右手につけている方が左手でハサミを持つと、切れないことに気づきました。ハサミは右利き仕様になっているのです。右利きの私には普段気づかないことで、はっとしました。 本校では、全学年がミライロのユニバーサルマナーの研修を受けています。その研修の中で垣内社長がおっしゃった「障害は環境によって生み出される」という言葉を思い出しました。 利き手が右でも左でも、大きな違いはないはずですが、世の中に右利きの人が多いため、様々な道具や施設が右利き仕様になり、結果として、このはさみの例のように、左利きの人には使いにくい、使えないということが起きてしまいます。 以前、ダイアログ・インザダークの施設で研修を受けたことがあります。視覚障害者の方の案内で、暗闇の中で様々な体験をするというものです。光のある環境の中では、視覚がないということが障害となりますが、暗闇の中では、それが逆転し、光に頼って生活している私は、手取り足取り案内してもらわないと動けないことに気づきました。 垣内さんの、「障害教育は周りの教育が大切」という言葉が心に残っています。 そのミライロのメルマガで、「DEI」をご存知ですか?というものがありました。 なるほど、と思ったので皆さんにシェアします。概要は以下です。 多くの企業が「ダイバーシティとインクルージョン」を推進する中で、「DEI」という考え方が出てきている。 Dはダイバーシティ(多様性)、Eはイクイティ(公平)、Iはインクルージョン(包容、受容)の頭文字。 「平等」を意味する「イコーリティ」ではなく、「イクイティ(公平)」という言葉を使っているのは、「平等」が、すべての人に区別なく接すること、つまり、人によって対応を変えるのではなく、誰にも等しい対応をすることであるのに対し、「公平」は、他の人と同じ物や機会を提供されても活用できない状況にある人に対して、不利にならないような支援や配慮を行うことを意味するから。 どの用語を使うかは、本質的な課題ではなく、「DEI」の「E」の観点から障害者のインクルージョンを考えてみることは、真の意味で公平な機会が提供できているかを問う機会になるのではないか。 右利き用のハサミだけが置いてあっても、左利きの人は活用できない。そんな身近な事例はきっと数知れずあるのでしょう。 *教育ジャーナリストのおおたとしまささんが『21世紀の「女の子」の親たちへ』を出版し、その記事が日経オンラインに掲載されました。私もインタビューに答えています。 →他者のために挑戦せよ 有名女子校「やる気」の教え方 *本日、英語科の山根が、以下のウエブイベントに出演し、本校のオンライン教育について語ります。 →グローバルパートナーズ、オンラインイベント「英語教育×EdTech」 *本校でメディアリテラシーの特別講座をしてくださったことのある フジテレビ解説委員の鈴木款さんが東洋経済オンラインで中国と日本の英語教育の比較の連載を始めました。 以前、生徒を中国の教育視察研修に引率したことがあるのですが、その際、生徒が言った言葉を思い出しました。 このときのことを当時連載していた新聞のコラムに書きました。

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来週から期末テスト・伊達公子さんの取り組み

学校近所の荏原神社です。6月の夏越の祓いも終わりました。 雨の日が続きます。 これも近所で。この花、一見、同じに見えますが、種類が違うんです。葉っぱを見るとわかりますよね。朝顔と夕顔。 保健室の前にも季節のあしらいが。 学校は、感染予防対策のため様々な工夫をしながら平常授業を行っています。 オンライン授業を4月13日から実施できたおかげで、来週からは予定通り期末テストを実施します。登校する生徒の手にはノートや教材がちらほら。今年は生徒たちも不安や不便を抱え、行事の中止や延期でがっかりすることも多いです。そんな中、後輩のために部活の部長さんたちが動画を作ったり、体育祭王をウエブで実施したりと、できないことの中からできることを探して実行しています。 登校してくる彼女たちが友人と笑顔を交わしているのを見ると、やはり、学校という場は「集う」機能を失ってはいけないなとしみじみ感じます。 閉校中、テニス部の生徒へ自宅でできるトレーニング動画を送ってくださった伊達公子さんが、ジュニアの育成プロジェクトをなさっています。 私たちも、今、自分にできることをしていきたいと勇気が出ました。 5日の日曜の9時から、NHK・BS1にて伊達さんの番組「奇跡のレッスンジュニアテニス女子 伊達公子」が再放送されます。また、その前の、7時からはウィンブルドン伝説の名勝負「伊達公子対グラフ1996年女子シングルス準決勝」も放送されます。生徒は試験前ですから、是非、録画を。 本校が茶道の授業をお願いしている遠州流の月刊誌にお家元と私の対談の後編が掲載されました。 図書室にいれてあります。自分で読み返しても深く、 面白い内容になっていると思いますので、保護者の方も是非、 ご覧ください。

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フラワーアレンジ部・セイコーウオッチ企業コラボ・Forbes記事の紹介

  フラワーアレンジ部の作品です。爽やかですね。受付に飾ってあります。 今年も企業コラボが始まりました。このような厳しい社会状況の中、お受けいただいたセイコーウオッチ様には、心から感謝しています。 学年主任の小野瀬より以下報告です。 企業コラボ第一回(6月24日実施)報告 内容:5時間目    SEIKOの企業・歴史について    セイコーのデザイン・デザインの面白さについて    テーマ説明「品川女子学院の腕時計をプロデュース」    6時間目    ワークショップ①「ターゲット調査(私・グループ)」    【私】腕時計に感じていることを書く    【グループ】内容を共有し、つけたい時計をまとめる          その後、グループ代表発表    デザイン部の方1名がファシリテーターとして各クラスに入る。担任と共に進める。   +++++++++++++++++++++++++++++++  5時間目は全体にセイコーウオッチ(株)様よりお話がありました。Zoomでつなぎリアルタイムでの説明が始まりました。生徒たちは大きな拍手したり、頷いたり、クイズには手を挙げて応えたりと、かなり真剣に楽しみながら聞いていたようでした。  6時間目は教室での活動です。ファシリテーターとして各クラスに1名の方がついてくださり、進んでいきます。 「最近腕時計をつけているか」との質問に、つけている人は思い浮かぶ理由、つけていない人はその理由、そのほか自分の感じていることを書いていきます。その後、グループで共有し、私たちのつけたい時計を発表しました。  生徒たちのつけたい時計のイメージで多かったのは通気性よい時計、軽い時計、おしゃれな時計・・・これがどんな形になっていくのか、これからのワークショップが楽しみです。   +++++++++++++++++++++++++++++++ 毎年、ソーシャルビジネスの発表会を本校で行っていますが、Forbes JAPANに掲載された記事が、ネットニュースに再掲載されました。 困難な社会状況だからこそ、社会課題に気づくこともあります。それを自分事として、解決のアイディアを考え、小さなことでも自分にできる一歩を踏み出す、そんな人を育てる学校でありたいと思っています。 学生発のアイデアで社会をバージョンアップする(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース

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今年も企業とのコラボが始まりました・グリココラボその後

今年も企業とのコラボレーションが始まりました。今年、協力してくださるのは、セイコーウオッチ株式会社様です。昨日、生徒たちにも発表し、みな楽しみにしています。 卒業後、コラボ先の企業に就職する卒業生も出てきて、社会と学校を結ぶこうした取り組みが生徒の将来につながって行くのだなぁとうれしく思っています。 そして、その卒業生たちが、在校生へさらなるコラボの案件をもってきてくれたり、就職先での仕事の話をしにきてくれたりすることも。 本校は今年の1年生が卒業するときに100周年を迎えます。 生徒たちが、在学中に学んだことを、卒業後、社会に活かし、様々な形で母校に還元してくれる、私立学校は、そうして先輩から後輩へとバトンタッチされていくのだなぁと感じます。 そんなご縁を大切に、昨年のコラボの続きを高田からご紹介します。   昨年度企業コラボ授業が終了した後も、 旧3年生はグリコさまと交流をつづけてきました。新型コロナウイルスの影響で延期になっていた、キャンペーンも開始をすることになり、この度、公式HPのセブンティーンアイスのブランドサイトに子供たちが制作したキャンペーンお知らせのPOPと動画が掲載されました。 クリックで動画が見られます クリックで動画が見られます

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特別講座もオンラインで開催しています

今週は1年生と6年生のみが登校しています。密にならないように授業も工夫しています。 こちらは、1年生の情報の授業、家庭科の教員とのティームティーチングです。 先日は、私もZoomでJリーグ浦和レッズの長澤和輝選手をゲストに招いての特別講座を実施しました。 私とのご縁は、早稲田大学スポーツ科学大学院の社会人修士課程で学んだことでした。この日は、同じゼミからオリンピアンで元バレーボール日本代表監督の植田さんなど、ほかの方も顔を出してくださって、生徒にコメントをくださいました。 学生時代の話、海外での生活、サッカー選手として大学院に通ったこと、現在の取り組みなど多様なお話をしてくれました。 長澤選手は、サッカー選手としてはなかなか芽が出ず、中、高、大とセレクションに落ち続けたそうです。そのおかげで、雑草魂を持つことができたこと、また、大学では先輩と一緒に厳しい寮生活を経験し、それがどこでも生きていける自信につながったとのこと。今回は、1年生が130名そのほかの学年から30名が参加しましたが、入学後も通えていない一年生にとって逆境が自分を成長させる話は励みになりました。うまくいかなかったときのモチベーションの保ち方やストレス解消の方法など質問が出ていました。 勉強との両立についても質問が多くありました。実は、長澤さんは教員免許を持っているんです。大卒選手としては初のブンデスリーガへの移籍を果たしましたが、一言も話せなかったドイツ語の勉強のため学校に通いながら選手生活をし、さらに英語の勉強もしたそうです。タイムマネジメントの大切さについて、そのコツを教えていただきました。 現在行っている医療従事者へ感謝を伝える取り組みについてのお話には、生徒たちがその行動力に感激のコメントをチャットボックスに次々書いていました。 面白かったのは、どうしてチャレンジできるのか?という質問に対して。「実は、僕は臆病なので、こちらがだめでももう一つの道をと用意しておくんです。教員免許をとって指導者の道というもう一つの夢があるからチャレンジできるという面もある」というお話に、なるほど~と生徒たちもうなずいていました。 今週の土曜には、家庭科の特別講座として、フランス料理のシェフ松嶋啓介さんと対談します。2006年には、本場フランスのミシュランの星を外国人最年少で獲得したことでも有名な方で、近年では日本人の食生活の改善に向けて様々な活動をされています。 1~5年生の在校生、また保護者の方、卒業生も参加できます。(ご案内は各学年からしました)お楽しみに! そして、教員たちも様々な講座を継続しています。社会科の河合より、以下特別講座の報告です。 5月18日(月)〜5月23日(土)放課後, 2つの特別講座を開催しました。 1つは,2〜5年生に向けた「 お家にいながらオープンキャンパス」という講座。 「今年は大学のオープンキャンパスが開かれない... どうやって大学を選んだらいいですかね」 という生徒からの質問をもとに構想が生まれ,医学・栄養・会計・ 化学・看護・経営・建築・言語・心理・児童・政治の分野に進み, 専門科目を勉強中という11人の卒業生が協力してくれました。 1つの分野につき40分ずつ,1人の卒業生が大学・学部・ 専門分野について紹介し, 在校生から数々の質問を受けるという形式で11つの講座を実施し ました。それぞれ30〜80名ずつ,のべ450名が参加。 専門分野に関する質問,大学卒業後の人生設計に関する質問, 高校在学時あるいは入試についての質問と, 質問内容は多岐に渡ります。質問は全て, リモート授業と同じようにチャットで受け付けてみました。 きっと口頭での質問より多くの質問を, 受け付けることができたはず。スピーカーも, 資格取得のための予備校や長時間続く実習が忙しくて, 普段は母校に遊びになど来れない卒業生が多く協力してくれました 。このように, オンラインだからこその利点を生かせた講座ができたのかなと実感 しています。 「こういう時だからこそ,医療に関わるのが怖い… という在校生が増えてほしくないんです」 と言って協力してくれた医学・看護の2人の卒業生も, 他の卒業生と同様「後輩からの質問に答えていて, 初心に返ることができました」「もっと勉強しなきゃな, という気持ちになりました」との感想が。  在校生,卒業生が繋がりあうことができて, 双方ともに好評でした。 2つ目は,「通学路の防災を見つめよう」という, 1年生に向けた講座です。 この講座は,在校生が「学校と自宅では防災訓練があるけれど, 通学中に地震が起きたらどうしたら良いのか」と考え, 2018年度から始めた活動の一環として実施されました。 1年前にも, 入学前の新入生を対象に同様のワークショップを在校生が開いてい ました。 これまで教室の大きさの関係で40名で締め切ってきましたが, 今回はリモートで128名が参加。 企画をした在校生6名だけでは,到底運営できないと判断し, 1年前に参加してくれていた在校生からも急遽スタッフを募集。 16名で実施しました。 通学経路別に16のチームに分かれて, 通学路の中で地震が起こると危険な場所, 洪水が起こると危険な場所,1つ1つ確認しながら「 もしもの時のマップ」を作りました。 昨年秋の豪雨の際, 都心から何時間もかけて自宅まで歩いて帰ったという先輩の話も聞 きながら, 試行錯誤しながら各チームごとに地図を作り上げました。 こういう時であっても,地震は待ってくれない。 いつでも起こりうる。そんなことを頭の片隅に入れておきつつ, 同級生となる1年生同士でのコミュニケーション機会確保という目 的も果たせるよう,在校生が何度もシュミレーションを行い, アイスブレイクを考えていました。 後半はほとんどがグループごとでの活動だったので, 各グループがどのくらい盛り上がっていたのか計り知れませんが, 企画をした在校生からは「 思っていた以上に1年生が元気で楽しそうで,ホッとした」 との声が。 在校生主催の講座も,引き続き実施していきます。

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学校再開

本日から、学校を再開しました。4月13日から開始したリモート授業の到達度テストを、学年を分けて分散登校をしながら行っています。 それに先駆けて、土曜には、一年生が初登校しました。 保護者の方もお越しいただいたので、待合室など、密にならないようにしつらえました。 前が生徒、後ろが保護者席です。 待機場所はカフェテリア。 一クラスずつ、HRを行いました。 こちらは講堂。 こちらは第一体育館。 2カ所を交互に使いました。   私と校長も、   6クラスそれぞれで挨拶をさせていただきました。 オンライン入学式はしたものの、登校は初めてなので、記念写真が撮れるように屋上に校旗を飾りました。間を開けて並んで、 一人一人記念撮影です。 この日は、冬服でもOK。 一生に一度の入学式なので、この状況が落ち着いたら、思い出に残るような工夫をして行いたいと思っています。 「早稲田会議」のオンライン会議に参加しました。 6月3日(水)日本経済新聞 朝刊 全国版 14面に掲載される予定です。

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