2つの祝う会のこと(高等部始業式)
今日の始業式は、留学生のお別れスピーチや表彰など盛りだくさんでしたので、私からは1点だけ、昨日本校で行われた成人を祝う会での卒業生の話しを紹介しました。「自分は品女ではできる方だと思っていたが、外には桁違いの能力の人がいることに気づいた。」「大学の授業やサークルは積極性のある人が少ないので、自分がイニシアチブをとると驚くほど感謝される。」本校は色々な経験を用意している学校ですが、やはり外に出てみなければ気づかないことがあります。そのヒントを今日はいくつか紹介させてもらいました。 午前中は、品川区の二十歳を祝う会に参加してきました。例年この会で吹奏楽部が演奏をしているのですが、今年も迫力満点でした。もちろん新成人の方々や来賓の方の話しもいいのですが、曲が始まると雰囲気が一変します。会を一段と華やかにし、メリハリをつけるという意味で大きな貢献をしています。これも、外に出てみないとその価値が本人たちにはつかめないものの1つだと思います。 受付の前に置かれていたフラワーアレンジメント部の作品。この日にふさわしい華やかさでした。 全員での写真。総勢184名、学年の86%の生徒が戻ってきてくれました。壮観です。 クラス写真に続いて、クラブでの記念撮影。私は以前バトン部の顧問でしたので、そこに混ぜてもらいました。
決断の2学期終業式
今日は終業式、高等部では自分が集中できる範囲を見極めようというような話しをさせてもらいました。そして今日は、各学年の生徒が決断をする日でもあります。 4年生は文理選択票の提出日で、本校に入って初めての大きな決断だと思います。5年生は次年度の科目選択です。1年後の受験科目をしっかり見据えて決定しなければなりません。そして6年生は、受験校の最終決定。長く担任と相談をしてきたと思いますが、いよいよ始業式後には出願が始まります。 これまでも言われてきていると思いますが、高等部の生徒は、最後は自分で決断です。他人に決断を委ねれば、責任転嫁の余地を残します。相談はいくらしても構いませんが、自分で決めたことに責任を持つのも、社会人への大きなステップだと思ってください。 以下の写真は、終業式後に行われた6年生激励会の場面。これまでの集会と違って、多くの教員が自由に発言していましたね。これも6年生だからこそできることで、励ます気持ちはみんな一緒だと思います。これからは1人で勉強することが多くなりますが、多くの味方がいることを忘れないでください。 みんな面白いことを言っていたので列挙しようかと思いましたが、文章にしてもその場の雰囲気は伝わらないのでやめておきます。 *冬休み中に特別なことがなければ、次は始業式後から再開します。
読売巨人軍と同じ扱い?
本校は学外とのつながりが多い学校です。たびたびご紹介している4,5年生のCBLをはじめとして、各クラブや委員会、直近の理事長ブログで紹介されているような有志団体など、社会の問題の解決をしようと行っている活動が多数あります。 さきほど、作画部の活動が掲載されているニュースレターを顧問が置いていってくれました。2019年から毎年、日本骨髄バンクに文化祭で集めた寄付と、普及を応援する生徒作品を贈っているとのこと。地道な活動を続けてくれているのは嬉しいことで、他にも学外の方と協力して活動を継続しているグループが本校にはいくつもあります。 文化祭で目にしたことはありましたが、先方にこれだけ喜ばれていることは初めて知りました。それにしても、読売巨人軍の支援と同じスペースを裂いて載せていただけるとは、たいしたものです。
熱く語る、を聞く
ここで何回か紹介している4,5年生のCBL、昨日は最後の学年プレゼンが行われました。発表は回を重ねる度に進歩しますが、今回は熱が違いました。自分たちが半年以上かけて追い求めてきたプランを何とか社会で役立つものにしたい、その思いが伝わってきます。聞く生徒の方もその勢いを強く感じたでしょう。人が熱く語るのを聞くのは楽しいものです。 午後は、紛争地を取材されているフリーカメラマンの方(鈴木雄介様)の特別講座があるということで見学してきました。シリア内線を取材しているときの緊迫したビデオや、紛争地での人々の日常生活の写真を見ながら、ご自分の経験や考えを語っていただきました。現地で見た真実を伝えることの大切さや、我が国の難民政策を率直に話される姿に影響を受け、生徒がどんどん質問していきます。人が熱く語るのを聞くのは、刺激を受けるものです。
けして遊んでいるわけでは
昨日は、採点の合間を縫って教員が任意で研修会を行っていました。写真はアイスブレイクの一場面で、けして遊んでいるわけではありません。詳しい内容は書きませんが、教科や学年を超えて話したり情報交換をするのは楽しく有意義なものです。さまざまな立場の職員の意外な行動や感情に触れると新鮮な気持ちになります。 生徒の方は、今日が試験の最終日。特に6年生は、品川女子学院で28回、約100日行ってきた定期試験(コロナで1回は到達度テストに変更)の最後の1日です。これから受験を終えて大学生になれば、今までよりはるかに広い範囲の人々と付き合うことになります。最初はちょっと元気が必要ですが、色々な立場や年齢の人と接点を持つことはとても刺激になります。今はまだ目の前のことで精一杯でしょうが、6年生には4ヶ月後の話し。楽しみにしていて下さい。
高校最後も大切な授業
いよいよ明後日で2学期の授業が終了。特に高校3年生は、品川女子学院でのすべての授業が終わります。どんな雰囲気かと思って5階フロアを歩いていると、とても活気のある教室が。保健体育の最終回で、心肺蘇生とAEDの使用に関する実践指導が行われていました。 私たち職員も必ず3年に1回、3時間連続の集中講座を受けています。人が集まる多くの場所にAEDが設置されている現在、それを正しく使用できる人が増えれば、確実に救われる人の数も増えてきます。これから社会に出ていく若者がこの技術を習うことは重要ですので、最後にふさわしい授業が組んであると思います。 大人の心肺蘇生を行うのはかなり体力が必要で、普段受験勉強ばかりの生徒にはちょっと辛そうです。ときどき教員からは、力が弱い!とか、圧迫する場所がズレてる!などの指摘がありますが、コツをつかもうと一心不乱に胸骨圧迫を繰り返します。品女生は何ごとにも一生懸命です。
おばあちゃんは、謝ってばかりいる
以前、ドイツでの旅行を終え空港へ向かっていたときのことです。節約のため市営の路線バスに乗ったのですが、車内は混雑しているし道路も渋滞していて、私は飛行機の時間が気になっていました。それでもだいぶ空港に近づき何とか間に合うかというタイミングで、ある停留所にとまったままバスが動きません。何ごとかと思っていると、車椅子のご老人がバスに乗ろうとしています。 その時私は、なんでこんな混雑したバスに車椅子で乗るのかと咄嗟に思ってしまいました。他の乗客も同じ気持ちだろうと思って眺めていると、狭い中を多くの人が移動して車椅子のスペースを空けたり(当時はノンステップバスではなかったので)乗車するのを率先して手伝っていました。自分の感情を本当に恥ずかしく思ったのを覚えています。 東京都人権啓発センターからいただいたポスター。明後日12月4日から10日は人権週間です。B棟3階などに貼っておきますので、人の違いを本当に受け入れるというのはどういうことなのか、考えてみてください。
明らかに違う(CBL EXPOプレゼン)
今日は4,5年生ともCBLのEXPOプレゼンテーションでした。各クラスから選ばれた1~2班が、今度は他クラスの生徒にプレゼンをして評価を受けます。私は今日出場していた多くの班の1回目のプレゼンを見ましたが、明らかにパワーアップしています。特に表現の仕方が上手でした。視線、話し方、質問に対する応答など、わずか1~2週間で全然違います。来月には学年代表を決める最終プレゼンテーションです。 高校生は、結果をとりに行くのも重要。最終的に高評価を受けるためにはどうすればいいのか。自分たちの発表を再度見直し、必死に考えて勝ちにいってほしいと思います。
熱い、けれど食べたい
本格的に寒くなり始めた先々週、授業見学の帰りに調理室を覗くとおいしそうな匂いが。4年生がグラタンとマドレーヌを作っていました。カフェテリアがなくなった現在、現場調理で食べられる食事は調理実習の試食くらいです。大きなブロッコリーがのって、チーズがたくさんかかった自分の作品をおいしそうに食べていました。1人分でも結構な量があり熱いので、猫舌の生徒が昼休み中に食べ終わるのは至難の業。時間は気になるけど、少しでも食べたい!品女の生徒はこんな時も忙しそうです。 [gallery size="medium" ids="24866,24867,24865"] 聞いたらOKとのことなので、おいしそうに食べているところを撮らせてもらいました。(表情を載せられないのが残念)