PRODUCED BY 品川女子学院
高等部校長

修学旅行①(沖縄)

5年生が修学旅行から帰ってきました。私は、前半は沖縄、後半は九州班に同行しました。旅行中は、学年の修学旅行専用slackが立ち上がっており、各班とも生徒や教員が撮った写真が多数投稿されていて、本当に楽しそうです。4日間どの地域も天気が良く、そのことも写真が楽しそうに見える一因でしょう。 何枚かの写真に短いコメントをつけて、1日分ずつご紹介したいと思います。 出発前に知床班の集合場所を見に行きました。普通だったら旅行会社の方が持つボードも、本校では委員の生徒が持っています。 那覇空港着陸寸前。どうやって撮ったでしょう。 バスで出発すると、すぐに車窓は青い海。 最初の食事は、すべて沖縄名物。 千羽鶴に見守られたひめゆりの塔で手を合わせてから、資料館に入ります。 熱心にメモをとっています。 地下壕の模型の前で。この2人は長い時間ここで何かを話していました。 生存者の証言を記した冊子の前で。熱心に読んでいます。 ほとんど同世代の女性の写真に何を感じたでしょうか。 平和祈念公園、平和の礎。初日は1日すべてが戦争の歴史を辿る行程になっています。 沖縄県平和祈念資料館の前での集合写真。非常に風が強く、髪の毛を整えるのは諦めてもらいました。 やっとホテルに到着しました。全室オーシャンビューです。

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高等部校長

旧東棟、手術前検査

卒業生の皆さん、ここはどこだかわかりますか?(直前の中等部校長のブログを読んだ方はわかりますね) これは、歩道橋下の北品川病院前から本校旧正門を臨む光景です。新校舎B棟の完成に合わせて、9月から旧東棟が建て替えに入っています。そのため、特徴的だった建物正面が白い膜で覆われており、このあたりの景色が一変しています。正確に言うと、今は旧東棟が大手術を始める前の検査の状態。それが終われば本格的に取り壊しが始まります。 来月には63期、64期のホームカミングデーが行われ、多くの卒業生が来校されると思います。新校舎からはまだ旧校舎が見えています。先生方との再会とともに、新旧両校舎が見られる最後の機会を楽しみにしておいてください。

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高等部校長

試験教室以外の場所では

今日は定期試験2日目。ここまで頑張れば、明日は日曜日なので勉強不足の科目が追いつくかもしれない、と淡い期待を抱く日です。 生徒たちが試験に取り組んでいる裏でも、本校ではいろいろなことをやっています。ある教室では、最近まで留学に行っていて今回は試験を免除されている生徒たちが、外国からの留学生に日本語の勉強を教えていました。また体育館では、中1の保護者を対象にした親子のコミュニケーション講座が開催されています。 [gallery columns="2" size="medium" ids="24353,24354"]   普段の土曜日は楽しげなイベントが多くありますが、今日は、生徒も留学生も保護者の方も勉強。そんな1日でした。  

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高等部校長

やっと行ける

本日の総合学習は高等部3学年とも先週の続きのような内容でした。4年生は進路研究の一環として入試科目調べ、5年生は修学旅行準備、6年生は卒業アルバムの写真撮影です。 5年生は、学年主任からの諸注意や事後の探究学習について話しがありましたが、その冒頭にはこんなスライドが ニュージーランド中止決定後に予定されていた全員での九州修学旅行も中止。2年の歳月を経て、やっと実現します。今回は班別で実施しますが、それだけに生徒自身の自己管理が必要です。本校の生徒は、いざとなれば自分で判断して行動できる生徒が多いと思います。品川女子学院史上初めての班別修学旅行を成功させて、ぜひ良い思い出を作って下さい。 6年生は、先週の卒業アルバム個人撮影に続いて、今日はクラスと学年の集合写真でした。学年写真は昨年まで東棟の中庭で撮影していましたが、今年は新体育館での撮影でした。これまでは屋外でしたので、指示の声が届きにくく整列するのに苦労していましたが、今年の6年生はさっと並べています。カメラマンからは「大きな前にならえ」をお願いします、と声がかかります。この学校では、あまりこの「前にならえ」をする機会がなく、特にこの2年は集団になること自体が少なかったので、この光景はとても新鮮でした。撮影の時の雰囲気も良かったので、正面から見るときっと良い写真になっていると思います。  

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高等部校長

堀江貴文氏特別講座

先週の土曜日もいくつかのイベントがありました。大会議室では、堀江貴文氏の講演が行われ、ロケット開発の現状と今後の可能性、そしてそれを実現するサプライ・チェーン維持の重要性をお話しいただきました。氏がこれまで関わってきたIT産業に関してはすでに多くの企業が参入しているが、「これから」を探るなら日本が土台を持っているロケット分野は有望で、そこに是非女性が加わってほしいということでした。事後、生徒にとったアンケートから面白いものをいくつかご紹介します。 *後半の(  )は私のコメント ・タンクに液体酸素を入れる際や、伊勢神宮を20年ごとに造り替える話から、技術の伝承が重要かつ大変なことなのだとよく分かりました。ロケット作りにはプログラミングやプロジェクト・マネジメントができれば携われるとおっしゃっていたので、プロジェクト・マネジメントに興味が湧きました。(例示のされ方がとても面白かったですね。関われる分野が多いのは、私も驚きでした。) ・女性が求められている分野はここにもあり、品女という存在の重要性を感じた。宇宙分野の面白さを伝えられる人になりたいと思った。(品女が女子校の代表のようになっていますね。ぜひ今回の話しを他の方にも伝えて下さい。) ・努力すればなんでもできるみたいな風潮があるけれど、時には諦めることも大事なのだなと思いました。(専門分野だけでなく、私たちの現実的な目標の立て方などに言及されていましたね。) ・自分の可能性を甘く見ず、少し背伸びして決めた目標に向かって果敢に努力する姿に尊敬しました。(中略)自分の進路を考える上で宇宙工学をとても魅力的に感じてしまい、少し揺らいでしまいました(笑)(他の進路に決めていたのに、揺らいだのですね。迷うでしょうが、選択肢が増えることはいいことです。)

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高等部校長

真剣な笑顔

水曜日の総合学習は、4年生が進路ガイダンス、5年生は修学旅行準備、そして6年生は卒業アルバムの写真撮影でした。 高校の卒業アルバムは、現在や未来の友人・家族に見せる機会が多い大事なもの。その撮影とあってみんな真剣そのものです。髪を整えて、形が崩れないよう慎重に椅子に座ります。最初は表情が硬いので、どのカメラマンからも「笑顔で」の声がかかり、少し表情が緩んだところでシャッターが切られます。 受験勉強の合間を縫って行われるこの撮影は、卒業を少し意識しながらも、一番の笑顔を作ろうと頑張る姿が見られる時間。生徒たちには悪趣味だと思われるかもしれませんが、私はとても好きなイベントの一つです。 休み時間に友だちといるときのような顔で、という注文が出されています。そんなの無理ですよね。 撮り損ねたので、髪の毛を直している場面を再現してとお願いしたら、ちょっと照れながらやってくれました。 受験用証明写真も一緒に撮影します。高校制服での撮影は不可とする大学が多いので、ネクタイをとって撮影。全員がノーネクタイの姿を見るのはこの日だけです。  

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116位 vs 63位

高等部の授業を廊下から少しずつ見て回っている時に、何やら楽しそうな授業があったので入ってみました。本校に在籍している4人の留学生がグループの話し合いに加わっています。5年英語の授業で、テーマはGender Inequality。自国のジェンダー・ギャップ指数を調べ、それぞれの国の男女が置かれた状況について比較しています。 今年世界経済フォーラムが発表した指数順位は、146カ国の中で日本が116位。留学生の母国はドイツが10位、スペイン17位、イタリア63位、パキスタンが145位となっています。もちろんこの指数は、団体が独自の基準で算出している1つの統計結果ですから一概に比較はできませんが、かなり状況の違う国の生徒が集まりました。 イタリアからの留学生を含むグループでは、最近母国で話題になっている女性党首について話しを振られると、自分の意見を熱心に伝えていました。またある日本人の生徒は、自分の父親の家事参加について率直に話しをしています。政治から家庭のことまで、英語での活発なやりとりが続いていました。 それぞれの国には、独特の文化や家族の役割があり、何を理想とするかを決めるのは難しいですが、少なくともそれぞれの現状を知り、そこから学んでいく良い機会となる授業でした。  

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高等部校長

安堵の顔、緊張の顔-生徒会選挙の日

今日は生徒会選挙でした。今年は多くの役職で定員以上の候補者が出ており、例年以上に選挙演説に熱がこもっています。自らの時間を削ってまで全校生徒に尽くしてくれようとする生徒たち。選挙結果に関係なく、彼女たちは品女の財産です。 そして選挙の前には、今日で引退する5年生の生徒会役員から挨拶がありました。彼女たちが役員として活動した時間の約半分は、コロナに翻弄された期間でした。常に感染に気を遣いながら、何とか行事を実現しようとする姿勢には本当に頭が下がりました。本校の学校行事は、ほとんど全てが生徒会生徒や実行委員によって運営されており、彼女たちの貢献度は計りしれません。 そんな生徒たちも、放送が終わって控え室では安堵の表情。後輩の選挙演説に拍手を送る合間に写真を撮らせてもらいました。ここから1年半は、どうぞ自分たちのために時間を使ってください。 放送室前で選挙演説を待つ候補者の生徒たち。こちらは緊張の面持ちです。

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高等部校長

少し背伸びをする場所

昨日の総合学習後半は、第1体育館で文化祭起業体験の表彰式が行われました。結果発表の前に、私からは文化祭について以下のようなお話しをしました。一部順序を変え、補足して概要をお伝えします。 * * * 私は、品女の文化祭は少し背伸びをする場所だと思っています。今年のCBLは、なかなか難しいテーマを選んだグループが多かったようです。仮説を立てるまでは良いのですが、テーマが難しい分だけ実行・検証が難しかったチームもあるでしょう。しかし、仮説がなければ何も始まりません。私は、いい意味でちょっと背伸びをしてテーマを設定できたと思います。そして、その後実践してきたプロセスこそが財産です。 起業体験の3年生は、自分たちのメンタルな部分がスタートになっているクラスが多かったと思います。素直な感情からスタートして、ちょっと背伸びをして解決策を考えだし、株式会社として運営しました。なにぶん初めてのことですから、理念を商品・サービスへと具体化するのがとても難しかったと思いますが、1日目終了後の修正力はすばらしかったと思います。 4,5年生は、とても身近で専門的なグループもありましたが、より「社会」を意識した企画になっていました。はっきりとした社会問題に目を向け、未来までも見据えて解決に取り組んでいました。売上げに苦労した企画もありましたが、大学生でも扱いをためらうような社会問題に取り組み、解決の糸口を掴んだグループもありました。5年生は2年後、大学に入っても背伸びをしなくて良いと思います。周りの視線がさほど高くありませんから。この学校の文化祭で扱ったテーマや実践してきた内容が、どれだけのものだったか、その時わかると思います。 背伸びをしろというのは、自分の実力に合わないことをしろという意味ではありません。まず視線を上げて、周りを見てみなければ、解決の道筋は探せません。時には、どれだけ背伸びしても解決策が見えない場合もあるでしょう。でも背伸びをして視線を上げれば、少なくとも自分の立ち位置がわかります。そのことが大切です。そういう意味で、品女の文化祭は、自分の今の力、問題解決力を知る良い機会だった思います。 6ヶ月にわたるプログラムを支え続けたのは、実行委員起業体験班。その班長が「背伸び」を演じてくれました。

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