新入生歓迎会は最後のメッセージ
いよいよ今日から新学年が始まりました。始業式では、新しい校舎や新入生のことをお伝えし、その後各学年へ向けて少しずつお話しさせていただきました。4年生には、自分の考えを持った独立した存在(independent)になってほしいということ、5年生には学校のリーダーとして客観性/共感力を養ってほしいということと、忙しさを言い訳にせず、やるべきことを取捨選択してほしいとお伝えしました。また6年生には、さまざまな情報に流されず、自分のことを本当に考えてくれる人のアドバイスを聞いてほしいと伝えました。 午後は新入生歓迎会を見てきました。コロナもなく広い体育館があった時期は、全校生徒が歓迎会に出席していましたが、現在は新入生だけが体育館で各クラブのビデオや実際の演技を見る形式になっています。各クラブは新入生に興味を持ってもらえるよう工夫を凝らし、実演のあるクラブはこの数分間のために練習を重ねてきました。1年生は知らなかったと思いますが、ビデオでメッセージを伝えている新6年生も、舞台で演技している新6年生も、ほとんどがこの会をもってクラブを引退します。実際にクラブで会うことはないけれど、自分が一生懸命取り組んできたクラブを好きになってほしい、そして受け継いでいってほしい。そういうメッセージが込められた会でもありました。
入学式を終えて
入学式が終わりました。きのうご紹介した舞台の花は、式後の撮影スポットとして大人気でした。生けてくれたクラブの皆さん、よかったですね。 無事入業式を終えた1年生は、月曜日からも忙しい日々が続きます。新入生歓迎会にオリエンテーション、初めての中学の授業や担任面談。そして月末には学年対抗の体育祭が行われます。毎日初めてのことばかりですから、終礼が終わり長い通学を終えると疲れ果ててしまうでしょう。でも大丈夫。この学校の先輩方もみんな同じ道のりを辿り、体育祭が終わる頃までには十分学校生活に慣れていました。それまでは少し緊張の日々が続きますが、後にはゴールデンウイークが控えています。ここで注意点。30日土曜日は学校です。間違えて休まないように。そして5月2日は創立記念日でお休みです。間違えて学校に来ないように!
後輩を迎えるために
74期の生徒が東棟体育館での最後の卒業式を終えてから3週間、明日はこの場所で最後の入学式が行われます。ピンク色の学年カラーを受け継ぐ新1年生が、緊張した面持ちでこの会場に入ってくるはずです。写真は、舞台を彩る花を生けているフラワーアレンジメント部の生徒。お花の先生のアドバイスを受けながら、着々と後輩を受け入れる準備を行っていました。(卒業式の花も多くの方からお褒めの言葉をいただきましたが、あれも彼女たちが生けたものでした。) 74期の生徒がいなくなって寂しくなった学校ですが、卒業式の後もいくつかの行事がありました。修業式の後の離任式では、思わぬ別れを知らされた生徒も多かったと思います。また、多くの新6年生には最後となる発表会や送別会が、さまざまなクラブで行われていました。 ダンス部の発表会は、照明の効いた舞台での訓練された演技がいつも以上に華やかで、特に最後の最上級生の衣装は映えていました。吹奏楽部、バトン部、チェンバーオーケストラ部が参加する定期演奏会では、司会生徒の軽妙なおしゃべりの後に、時には荘厳だったり、時には楽し気な音楽が演奏され、観客を飽きさせません。チェンバーオーケストラ部の発表はとても落ち着いた雰囲気で、年度末のあわただしい時期にゆっくりとした時間を過ごさせてもらいました。 入学式が終われば、月曜日にはいよいよ始業式。クラス替えがあるので、全生徒にとってドキドキする1日ですが、私は面談をさせてもらった新6年生との再会も楽しみです。そして、C棟の窓から見える桜の花は、皆さんを出迎えようと必死に枝にしがみついて待っています。
送別会は久しぶりの体育館
昨日は6年生の送別会が行われました。6年生が体育館に集合するのはいつ以来でしょうか。新型コロナがまん延し始めて以来、ほとんどの集まりはzoomで行い、また対面の時もC棟は廊下が広いので、ここで集会を行ってきました。 例年全校で行われる送別会も、今年は5,6年生のみ。それでもやはり後輩が先輩を見送る光景はいいものです。ほとんどの6年生は受験を終えて開放感に満ちていましたが、5年生の中には、むしろこの会に参加することで、もう卒業まで1年なのかと気が引き締まったと語っている生徒もいました。対面というのはいろいろな効果があるものです。 会は、各クラブのメッセージビデオに始まり、4、5年生有志によるパフォーマンス、後輩からのビデオと続きます。その後6年間の振り返りビデオがありとても盛り上がりましたが、やはり一番は6年担任団によるクイズ形式のビデオでした。これまでは教師として、時には厳しく対応してきた教員が、素顔を見せながら問題に挑戦する姿を、彼女たちは大いに喜んで見ていました。ただ、6年生が嬉しそうで良かったなと思うと同時に、大きな声を出さないでくださいとの指示を忠実に守ってスティックバルーンで拍手する姿に、この2年間、6年生には本当に苦労を掛けたなとも思いました。 その体育館に集まるのも、あと2回。このあと夏には取り壊しますので、入学以来すっと使ってきた体育館も6年生には見納めです。卒業式は涙で霞んでしまうかも知れませんが、しっかり目に焼き付けておいてほしいと思います。
人のためなら
今日で東日本大震災から11年。もうあのような惨事は当分起こらないだろうと考えていた人は多いと思いますが、その後にも感染症のパンデミックや世界の秩序を揺るがすようなできごとが次々起きています。何かしようと、今日は生徒がウクライナ避難民への援助の一環として募金活動をしていました。人のため、と思うと品女生は行動が早いです。 今日は5年生が本年度最後の模試、4年生は学年集会と卒業生講演会(大学生)、修学旅行準備です。講演会は理系文系に分かれて実施され、卒業生から4年生へダイレクトに伝わる言葉が次々と発せられていました。後輩のためなら、卒業生は惜しみなくアドバイスをしてくれます。ほんの一例をご紹介します。 (勉強法について) ・自分が快適に勉強できる場所を早く見つけた方がいい。例えば多少音があった方が集中できる人は、音楽を聴くとか、敢えてリビングで勉強するとか。 ・学校は朝7時から来て勉強すると、放課後が忙しい日でも必ず一定の勉強時間が確保できる。 ・電車の中でゲームなどをしている会社員をよく見かける。そんな中で必死に単語帳を覚えている受験生というのは、本当に時間を有効に使えていると思う。 ・理系選択であっても、とにかく英語をやってほしい。 ・進路の選択に行き詰まったら、先生など他の人ととにかく話してみるのがいい。 ・受験の時期でも、品女で配られた教材+αくらいでほとんど足りると思う。 (大学生活について) ・教育学部に行っているのだが、同じ学部の人は志が同じなので交流していてためになることが多い。 ・高校と違って、遊びも勉強の計画もすべて自分の意志で決められるのがいい。 ・高校、というより品女で培ったコミュニケーション能力は大学でも本当に役に立つ。 ・実験で、自分の毛髪を使ってDNA鑑定をしてみた。面白かった。 先輩の言葉を聞き逃すまいと、熱心にメモを取っています。
修学旅行のプランニング
今週の4年生総合学習では、修学旅行の具体的な計画を立てています。楽しそうです。私も今回の目的地はたいていの場所に行ったことがあるので、いくつかの班を覗かせてもらったのですが、メンバーの特色がよく表れています。九州のある班は、着いた初日から博多ラーメンと長崎新地中華街での食事を計画していました。また晩秋の北海道なのに、ラフティングを予定しているアクティブな班も。沖縄の班では、どこが楽しいですか聞かれたので今帰仁村と答えたのですが、すぐ付箋に書いて候補にしてくれたので、ちょっと責任のようなものも感じます。 ニュージーランドよりも自由度の高い修学旅行。計画から実践まで自分たちの意志で行い、成功も失敗も受け入れる。比較的パッケージが用意されていることの多い品川女子学院の行事の中でひと味違います。新学期からはただでさえ忙しい5年生ですが、品川女子学院はじめての企画を先導する気持ちで頑張ってほしいと思います。 最初は空欄が多かった計画表が、1時間回って帰ってくるとかなり埋まっていました。
変わるもの 変わらないもの
6年生は入試の佳境を迎えています。私立大学の中では日程の遅い早稲田が明日の入試で終了、いよいよ25日は国公立大学の試験です。受験する生徒は最後の力を振り絞って頑張ってほしいと思います。大学入試日程は毎年あまり変わりませんので、4,5年生は共通テストから約1ヶ月間入試が続くと覚えておいてください。体力も必要です。 ほとんど生徒がいなくなった6年生のフロアを歩いていると、覆いの取り外された新校舎の教室が見えます。いよいよ今年夏からはこちらの教室でも授業。学年は原則1フロアで、全教室がコンパクトにまとまりますので、授業間の移動はとても楽になると思います。体育館も新校舎の地下に2つできる予定です。 先週から玄関前に飾られているひな人形。こちらはずっと変わりません。生徒にも喜んでもらえると思いますが、外国人教員にはとても珍しいもので、この風習について質問を受けることが多々あります。これは有志の教員が毎年飾っています。それぞれの人形の配置が難しくてけっこう時間がかかる作業です。一応写真を見て確認するのですが、もしかすると時々違った位置に配置されているかもしれませんがご容赦ください。また、この写真で気づくかもしれませんが、最上段の背後には金屏風があるはずです。しかし玄関正面を向いているひな壇のため、何回立てても屏風が風で飛ばされ続け、数年前にやむなく取り払いました。お雛様、お殿様には本当に申し訳ないですが、勘弁してください。 先週土曜日に行われた中高生探究コンテスト後に撮影させてもらいました。数百校のチームの中の最優秀賞です。詳細は理事長や中等部校長のブログに書かれていますのでそちらをご覧下さい。
修学旅行プレゼンテーション
ニュージーランド修学旅行に行けなかった4年生が、5年秋に実施予定の国内修学旅行へ向けて動き出しています。今日は、目的地別に教室等に集まり、自分の行きたい場所やお薦めのスポットを1分間でプレセンテーションしました。 各自が地域の中で魅力を感じる場所や体験をアピールするのですが、中には、ニセコ地域に泊まりながらどうしても旭山動物園に行きたいとのことで「片道5時間半かかるけど、途中北海道の景色が楽しめるのでいいと思います」というような思い入れの強い生徒も。また酪農体験の発表をした生徒が、牧場で多くの体験ができると紹介した最後に「子犬の哺乳体験もできます!」。周りの生徒が一瞬??となっていましたが、子牛の哺乳体験の言い間違いで、大きな笑いを誘っていました。そして、東北地方での狩猟体験のプレゼンでは「人間以外の生物は獲物を自分の力で狩るのに、人間だけは脳が発達しているというだけで他人に狩ってもらい、母親に調理までしてもらっている。自分で狩る体験をすべきだ。」と考えさせられるような主張も。ニュージーランドに向けた準備とは違い、一人一人が自分で地域の魅力を発見して発信し、体験する。年長者になったからこそできる修学旅行でしょう。 牛が生徒を凝視しています。
雪の残る寒い朝も
昨日は建国記念日でしたが、4、5年生の模試が学校で行われました。前日の雪が通学路に残る中を、朝から制服を着て登校し、長い時間試験を受けました。地域によっては、道路が非常に滑りやすかったり、ダイヤが乱れていた路線もあったと思います。1週間前にも別も模試を受けたばかりで、生徒は本当に大変だったでしょう。ただ、今受験真っ最中の6年生はこれが何日も続いています。4、5年生は今回の経験が来年再来年に役立ってくると思います。 模擬試験は、実施の約1年前に問題が作成され、高校の先生が同席しながら何度も審査を繰り返して完成します。ですから、それぞれの問題には必ず教科書の重要な学習内容が含まれています。自分が一生懸命解いた問題の復習をすることほど定着する学習法はありません。吸収力が圧倒的に高いのです。試験で疲れたあとに大変ですが、模試のメインは解くことではなく復習。いつも言われていることだと思いますが、作成者からみてもこれは大正解です。頑張りましょう。 先週水曜日は、4,5年とも次年度用の写真撮影。真剣です。