PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

校外との連携

今日は、PTAと学校後援会の総会でした。 本校が様々なチャレンジをすることができるのも、こうして、 品川ファミリーの皆さんが応援してくださるからこそです。 今年も、校外との連携がいろいろと始まっています。木曜はこれまでも企業コラボを2回お願いしたTUTAYAさんとの特別講座で、4年生が本社でプレゼンをしてきました。 昨年度おこなった特別講座を担当の本橋より報告します。 特別講座「ファッションの未来を考えよう」を開催しました 株式会社クロップオザキ様にご協力いただき、9月〜12月にかけて全4回の特別講座を実施いたしました。クロップオザキ様はファッション資材の販売をされている企業です。アパレルの現場に携わる方のお話を通じ、ファッションという身近な題材を切り口として、社会的課題との密接な関わりを学ぶことを目標とした講座でした。 参加者は、ファッションに興味を持った生徒たち20名ほどです。 「グループごとに独自のブランドを考える」を最終的なゴールとし、衣服に使用されている資材の説明を受けたり、製作者および消費者が関係している社会的課題を知ったりすることで、普段何気なく身につけている衣服について、いつもとは異なった視点を学習しました。 ゴールに到達するために、ターゲットは誰か、ブランドのコンセプトはどうするか、どのような社会課題に取り組んでいくか、などを徐々に考えていき、最終的にはいずれのグループも販売方法にまでこだわったオリジナルブランドを発表してくれました。 最終プレゼンを聞きながらの相互評価にも、エシカル、ジェンダーレス、マイクロプラスチックなどここまでの学習の内容がしっかりと盛り込まれており、「好きなファッション」に留まらずに今回の学びを活かしてコメントしてくれた様子が見受けられました。 講座後、クロップオザキ様のブログでも取り上げていただきました。そのブログはこちらから *生徒が文化祭でお世話になったマネーフォワードの方がそのときの様子を以下に紹介されています。https://cocoda.design/akaneend0/p/p399bfb239526 *キリロムグローバルフォーラム2022のパネルディスカッションに参加しました。数学の教員としてNHKのプロフェッショナル仕事の流儀などでも取り上げられている、井本 陽久先生とご一緒させていただき、多くの示唆を得ました。無料でオンライン参加できますので、以下にご紹介します。 (放映日時)5月1日(日)14:00 - 15:00 E08:受験学力よりも大切にしたいもの申込リンク:https://2022.kgforum.info/ 4210/ コロナ禍はまだ続いていますが、感染対策を工夫しつつ、生徒の未来をみつめ、校外とのコラボも引き続き行っていきます。 *WEB Domaniのインタビュー記事が掲載されましたので、再掲します。 【1】4月15日12時更新https://domani.shogakukan.co. jp/667600 【2】4月16日 12時更新https://domani.shogakukan.co. jp/671796 【3】4月17日12時更新https://domani.shogakukan.co. jp/672375  

READ MORE
白ばら日記

新年度が始まりました。記事紹介

新年度が始まりました。   入学式はご家族一名の制限はありましたが、感染対策をして、無事、行うことができました。 私も、新入生を桜の着物でお祝いしました。 卒業記念品の新しい校旗も輝いています。 壇上の花はフラワーアレンジメント部が作ってくれました。 式では、卒業式や修業式でもお話しした、多様性についての話をしました。校歌の「我ら平和の使い、ともに優しき、こころおこない」という言葉のように、今こそ、女性の力が必要な時だと思います。 以前もご紹介しましたが、本校でも講演をしてもらったことのある、山田メユミさんが、「経済的困難下の女性たちに化粧品で笑顔になれる母の日を届けたい!」プロジェクトを始めています。あと一息で実現しそうです。お母さんが笑顔でいることは子どもにとってのプレゼントです。私も応援しています。 21日には、オンラインパネルディスカッションもあるそうです。 ドイツからの留学生エリ ーザ・シッペルさんも入学しました。 コロナ禍で様々な制限はありますが、今年から国際交流は新たな体制でより積極的に行っていく予定です。 ・プロフィールから抜粋してご紹介します。 日本に興味を持ったきっかけは、日本に留学に行った交換留学生の帰国レポートを読んだことによります。そのレポートを読み、西洋文化とは異なる日本の文化に興味を持ち、日本文化や習慣について関心を持つようになったことが、今回の日本への交換留学へと繋がりました。留学期間中には、ホストファミリーと沢山の交流を育み、日常生活を体験するなかで家族としての関係を築き、留学後も引き続き交流を持ち続けたいと願っています。学校生活では、水泳やダンスなどスポーツ部で活躍して多くの友達を作りたいと考えています。 *WEB Domaniにインタビュー記事が掲載されます。 ☆リンクは更新日時になると開けるようになります。【1】4月15日12時更新予定https://domani.shogakukan.co. jp/667600 【2】4月16日 12時更新予定https://domani.shogakukan.co. jp/671796 【3】4月17日12時更新予定https://domani.shogakukan.co. jp/672375 *知人が私の書籍を紹介してくださっている方の記事を送ってくれま した。自分でよんでもとてもよくまとまっているなぁと思ったので、 ご紹介します。https://note.com/motohiro0215/ n/n445e4bcb2e64

READ MORE
白ばら日記

大学出張授業(立教大学・昭和大学)

満開の見頃はあっという間に過ぎ、カフェテリア横の桜も今は緑の葉が出てきています。 新しいメンバーも加わり、教職員はせっせと新学期の準備中です。 生徒の新入生歓迎会のリハーサルの音が聞こえてきます。 各クラブ、春の定期演奏会、発表会が一段落しました。コロナ禍でお客様にご披露できないことが残念です。 4月が誕生月なので、皆様からお花をいただき、春の香りに包まれています。(吹奏楽部の保護者の皆様からいただいたお花。ありがとうございました。) 還暦の年もあっという間に過ぎてしまいました。 ****** 大学出張授業の続きです。大学で学ぶ学問は高校時代にイメージしているものと違うところも多いので、こうして直接お話が聞けるのは貴重な機会だと実感するような内容ですね。 *担当の金田より以下報告です。 立教大学法学部国際ビジネス法学科より、早川吉尚先生にお越しいただきました。テーマは法学入門(法学における頭の使い方を身近なルールを題材に体験する)です 今回の講義は、上述のテーマに即した先生の発問に対して、生徒が応答するという形で進められました。発問はいずれも、「難しくはないけれど、自分で考えなければ答えられない」という性格のものでしたので、20名弱の受講者全員が、「次はどんな問いを投げかけられるのだろう」と考えながら真剣に聴いていました。発問の一部をご紹介します。 ①あるときあなたは、家の近くのコンビニに買い物に行くのに、アパートの脇に置いてあった誰かの自転車を無断で拝借しました。無断とはいえ、コンビニの行き帰りのわずかな時間で、しかも使用後は元あった場所にきちんと返しました。これは、窃盗罪にあたりますか。 ②あるときあなたは、住宅街を歩いていて、携帯の画面に出てきた「使用可能なWi-Fi」を拝借しました。これは、窃盗罪にあたりますか。 ③あるときあなたは、他人の家の玄関前に電源コードを見つけ、無断で携帯の充電をしました。これは窃盗罪にあたりますか。 保護者のみなさまは、どのように答えられますか。今回のクラスでは、①は当てられた生徒全員が「窃盗罪にあたる」と答え、②と③については、「窃盗罪にあたる」という生徒と「あたらない」という生徒に割れました。 一通り聞き終わったあと先生は、「どれが『窃盗罪』にあたるかは、それが窃盗罪を規定する、刑法235条の条文中に明記された行為か否かで決まる」とおっしゃいました。そして、この法律の文面というのは、「法的思考力(リーガルマインド)」に基づいて考え抜かれた結果である、と。その上で、法的思考力とはどのようなものであるかも、さまざまな事例を用いて説明してくださいました。 「法学部」というと、「法律に関する知識」を学ぶと考えがちです。しかし今回、「Aという法律が規定されるに至った背景に、どのような考え方があるのか」を分析し、その妥当性について考えることも法学の重要な要素であることを教えていただきました。一つの気づきですが、お嬢さま方にとっては世の中の見方を変えることができる、大事な気づきになったように思います。   *担当の中山より以下報告です。 昭和大学 薬学部 社会健康薬学講座 医薬品評価薬学部門 亀井大輔先生「新しい薬学教育の動向」-対人援助職としての薬剤師養成プログラム- 冒頭,先生から「これまでの『薬学部』のイメージがかわります」という声かけからはじまりました。 薬学部には6年制と4年制があり,その説明をうけたあと「薬剤師のイメージは?薬剤師は何をする人?」という問いかけがありました。 これまでは,調剤業務・情報提供・薬歴記載…というどちらかというと薬中心でした。数年前から現在では,薬効評価・副作用モニタリング…という患者中心にものごとを考える,つまり,対物(薬中心)業務から対人(患者中心)業務へと変わってきているというお話でした。きちんと薬を処方されることで,本当に大事なことは,薬を飲んでよくなることであり,目的は薬を飲んだあとの病気や体調の改善です。医師や看護師などとともに、薬剤師も患者を助ける一躍を担うことになります。 つづいて薬学教育カリキュラムについてのお話がありました。 「薬学部をどのようにして選びますか?」 自分の薬剤師像に合致した大学や薬学部を選ぶことが大事というお話でした。昭和大学では,チーム医療を担う病院薬剤師養成に特化しています。亀井先生の授業を通して,生徒たちは薬剤師の幅の広さを知ったのではないでしょうか。自分の考えに合った大学を選ぶことが,学習意欲や目標につながる第一歩になると思います。

READ MORE
白ばら日記

令和3年度 卒業式

卒業式を無事、行うことができました。 フラワーアレンジ部が活けてくれた壇上の花を玄関にしばらく飾りました。 私からのお話の要旨は最後につけます。 高等部校長の式辞 答辞も送辞も、自分の言葉で語られた心に響くものでした。 卒業記念品はデジタルサイネージをいただきました。在校生が便利に使うと思います。 「世界は多様性を必要としています」という言葉があります。ここにいる全員のみなさんが、どこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。 校舎のあちこちに貼ってある、生徒の作った本校のポスターに掲げられた言葉です。5年前に作られたものですが、今、この言葉の意味を深く考えるときが来ています。 21世紀になり、地球上の環境問題、コロナなど、国境を越えて協力しなければ解決しない問題が次々とおきています。そんなときに、ロシアによるウクライナ侵攻は10代のみなさんの目にどのように映っているでしょうか。私は、親から戦争の話をよく聞かされていましたが、21世紀の今、このようなことが起きることにショックをうけています。 私は昨年みなさんに、真珠湾攻撃後の開戦決議の話をしました。日本と戦争をするかしないかという決議に、下院は、賛成388対反対1。議会でたった一人、反対したのが、だれだったか。アメリカ史上初の女性議員でした。そのとき、彼女が言ったことばが、 “As a woman I can’t go to war, and I refuse to send anyone else.”(私は女性として戦争には行けないし、誰かほかの人を戦争に送ることも拒否します。)” 私がこの言葉を聞いたとき、思い出したのが、与謝野晶子の「君しにたもうことなかれ」です。日本とロシアの戦争で、戦場にいた弟を思って書いた詞です。このときももちろん日本の議会に女性は一人もいません。 そこで、現在のロシアの女性議員比率を調べてみました。下院で16%日本の衆議院9・9%より高い数字です。しかし社会の仕組みとして、一人の人が意志決定できてしまえば、こうした判断がされるのでしょう。意志決定の場に多様性が欠けることの恐ろしさを感じざるを得ません。 多様性を受け入れるのは容易なことではありません。正義の対義語はなんでしょう?と聞かれたことがあります。それは、「もう一つの正義」だそうです。相手の正義の背景には何があるか、地政学的、歴史的、文化的、宗教的に多様な角度から学び判断の土台としての知識をつけることも必要でしょう。その上で、共感力をもって互いを活かし合う、それが、ポスターに込められた意味なのでしょう。 私たちの学校は、震災の復興時の社会貢献活動を元に作られた学校です。戦中戦後を通して、平和を願う校歌を変えずに来ました。みなさんの学年は、多くの新しいことにチャレンジし、自ら課題を見つけ、行動を起こしました。どうか、卒業後も、校歌に歌われた「我ら、平和の使い、ともに優しきこころ、おこない」を実践し、世の中によりよい違いを作る人であってください。 3月30日、オンラインのパネルに出ます。再掲します。 「学びのイノベーション・プラットフォーム」STEAM人 材教育研究会日時:2022年3月30日(水) 13:00 - 15:00形式:オンラインzoomウェビナー開催主催:一般社団法人学びのイノベーション・プラットフォーム協力:東京大学生産技術研究所司会:岡部 徹 (東京大学生産技術研究所長) ■パネルディスカッション  テーマ:「未来の人材」新田 八朗 (富山県知事)「幸せ人口1000万〜ウェルビーイング先進地域、富山〜」清川 卓二 (清川メッキ工業株式会社 専務取締役・元福井商工会議所青年部会長)「新時代のキャリア教育 ~学校と地域の連携・協働~」馬田 隆明(東京大学FoundXディレクター)「すべての人のためのアントレプレナーシップ教育」漆 紫穂子(品川女子学院理事長)「未来から逆算した中等教育に必要な校外との連携」藤井 輝夫(東京大学総長)「Society 5.0の実現に向けた教育・人材育成」

READ MORE
白ばら日記

震災から11年・女子教育について・お知らせ

震災から11年が経ちました。あの日、肩を寄せ合って学校で不安な一夜を過ごした生徒達も社会人になっています。東京にいると、遠い日のように感じがちですが、私は夫が福島出身で、家族も親族もそちらに住んでいるので、里帰りするたびに環境や生活が元に戻っていないことを実感します。同じ国の中で今も苦しい思いをしている方がいることを忘れず、できることをし、共にありたいと思っています。 この思いは国を超えても同様です。ウクライナ侵攻に対して、私の所属している団体でも以下のようなメッセージを発信しました。 エンジン01文化戦略会議 今日から生徒の有志が、募金活動を始めています。以下がメッセージです。 「私たちは毎日のようにニュースになっている、現在のウクライナの状況を受け、何か自分たちにできることはないかと思い、ウクライナの人々への募金に協力することにしました。 品女で集まった募金は難民を助ける会に寄付をして難民として逃れた女性や子どもの支援に役立てていただく予定です。」 日時:3月11日(金)12日(土)朝(7:50〜) 場所:東棟玄関     生徒のメッセージに、「難民として逃れた女性や子どもの支援に」という言葉がありました。3月8日は、国際女性デーでした。まだまだ女性の活躍の場は男性に比べて少なく、危機に際しても立場の弱さが不利に働いたり、危険にさらされたりすることも少なくありません。 私たちの学校は、96年前、女性に参政権がなかった時代に女性が力を合わせて創立した学校です。創立者は繰り返し繰り返し、「感恩報謝、自分に何かできるチャンスが巡ってきたら逃げずに受けて必ず社会 へお返ししなさい」と言っていました。こうした思いが今の生徒へと受け継がれていることを誇りに思います。 女性の就労率は上がっているというものの、非正規雇用は男性の三倍、コロナ禍で最初に食を失うのも、こうした女性達です。本校でも講演をしてもらったことのある、山田メユミさんが、以下のようなプロジェクトを始めました。お母さんが笑顔でいることは子どもにとってのプレゼントです。私も応援しています。経済的困難下の女性たちに化粧品で笑顔になれる母の日を届けたい!   昨日は、普連土学園、田園調布学園、本校の3校で合同説明会をしました。女性活躍の指標であるジェンダーギャップ指数120位という日本において、女子の中等教育の果たすべき役割は大きいです。以下はこれに関連してお知らせです。 ■□■□東京大学工学部 国際女性デー特別企画のご案内 ■□■□3月13日(日)  16:00-17:15 オンライン開催「女性の工学キャリア促進:東大教員と女子中高生のパネル討論」事前視聴申込みURL(視聴無料) 東京大学工学部で国際女性デーの特別企画として、行われるセッションです。「接続可能な明日に向けて:ジェンダー平等をいま」 プログラム:1. 開会挨拶 (染谷 隆夫 東京大学工学部長) 2. 東京大学大学院工学系研究科の教員、学生による講演  (参考) 所 千晴 教授 (システム創成学専攻)  (参考) 菊地 由佳 特任講師 (社会基盤学専攻)  (参考) 高倉 眞優子 博士学生 (化学生命工学専攻) 3. 女子中高生を交えたパネル討論  モデレーター 瀧口 友里奈 氏 (経済キャスター、東大工学部アドバイザリーボード・メンバー)  女性の工学進学についてどう思うのか、 女子中高生、東大工学系教員・学生の意見交換。 *STEAM人材教育研究会 今、日本のSTEAM人材不足、特に女性人材の不足が社会問題の一つになっています。大手テクノロジー系企業が集まって、これを支援しようと東京大学生産技術研究所と一緒に「学びのイノベーション・プラットフォーム」を立ち上げました。「STEAM人材教育研究会」のパネルに私も参加しますので、ご案内します。別紙QRコード、またはURLよりzoomウェビナー登録をして、ご参加ください。 日時:2022年3月30日(水) 13:00 - 15:00形式:オンラインzoomウェビナー開催主催:一般社団法人学びのイノベーション・プラットフォーム協力:東京大学生産技術研究所司会:岡部 徹 (東京大学生産技術研究所長) ■パネルディスカッション  テーマ:「未来の人材」新田 八朗 (富山県知事)「幸せ人口1000万〜ウェルビーイング先進地域、富山〜」清川 卓二 (清川メッキ工業株式会社 専務取締役・元福井商工会議所青年部会長)「新時代のキャリア教育 ~学校と地域の連携・協働~」馬田 隆明(東京大学FoundXディレクター)「すべての人のためのアントレプレナーシップ教育」漆 紫穂子(品川女子学院理事長)「未来から逆算した中等教育に必要な校外との連携」藤井 輝夫(東京大学総長)「Society 5.0の実現に向けた教育・人材育成」 ◆お申込み先:別紙QRコード、またはURLよりzoomウェビナー登録をしてお申し込みください。 *ソニーコンピューターサイエンス研究所オンラインオープンハウス 本校から歩いて行けるところにあるソニーコンピュータサイエンス研究所がオンラインでオープンハウスを開催するそうです。私はリアル参加したことがあるのですが、この研究所は研究員が様々な分野の方で、かなり面白いです。理系、テクノロジー系だけでなくそれと何かを掛け合わせるなど幅広い分野での発表になると思います。以下が案内です。卒業式前後の日程で教員の参加が難しいのですが、問い合わせたところ、中高生も参加できるそうです。以下が案内です。 ソニーコンピュータサイエンス研究所がオンラインでオープンハウスを開催します。3日間にわたり、ソニーCSLの研究員が現在どのような研究を行っているのか、どのような未来を創っていこう、どのように世の中を変えようとしているか、外部の方もお招きしながらそれぞれに1時間程度のセッションを行う予定です。各セッションごとに、QAパートも設けております。ソニーCSLの研究成果や活動を、社会に還元、あるいは社会実装できるかをご参加いただく皆様と議論させていただくと共に、志を一にする方々と新たなアクションを始める重要な機会であると考えております。 【ソニーコンピュータサイエンス研究所 オープンハウス2022】2022年3月16日(水) 12:00~20:002022年3月17日(木) 12:00~20:002022年3月18日(金) 14:00~20:00 場所 オンライン開催 プログラム詳細・ご参加登録はこちらをご覧くださいお問い合わせ:oh2022-help@sonycsl.co.jp

READ MORE
その他

「世界は多様性を必要としています」

  5年前に生徒の作った本校のポスターです。「世界は多様性を必要としています」という言葉が、今、胸に刺さります。 ロシアによるウクライナ侵攻は生徒達の目にどのように映っているのでしょうか。 21世紀になり、地球上の問題を国を越えて考えなくてはいけない時代に、コロナ禍で防疫は全世界格差なく行わなければならないことを学んだときに。 そんなときに大人たちが起こしているこの争い事を、当事国の、そして世界の子ども達はどう見て、どう感じているのか、それは彼らの将来にどんな影響があるのか、それを思うと暗澹たる気持ちになります。 あるとき、人から、こんなことを聞かれたことがあります。 「正義の対義語はなんだと思う?」 答えは、「もう一つの正義」だそうです。 地政学的、歴史的、文化的、宗教的背景を知れば、それぞれの国にそれぞれの主張があり、個人にも一人一人の価値観があることが分かる。知識を得、エンパシーを高め、理解を深める。そして、違いを認め互いを活かし合う。それが、生徒がポスターに込めた「世界は多様性を必要としています」の意味なのではないでしょうか。 どんな背景があったとしても、武力で領土や人の命を奪うようなことはあってはならないことです。そんな当たり前のことが当たり前でなかったことを目の当たりにして、私自身も混乱しています。 しかし、どんなときも、学校という場所は、常に未来志向でありたい、未来を託す子ども達の目線で物事を見たい、その軸だけはぶらさずにいたいと思います。 私たちの学校は、震災の復興時の貢献活動を元に作られた学校です。戦中戦後を通して、平和を願う校歌を変えずに来ました。与謝野晶子が校歌に託した 「我ら、平和の使い、ともに優しきこころ、おこない」 この思いを大切に、今、できることをしていきたいです。  

READ MORE
白ばら日記

CBL(プロジェクト学習)、掲載メディア情報など

  今年も、玄関におひな様が飾られました。卒業生が贈ってくれた卒業記念品です。おひな様の冠には本校のエンブレム。   昨日は、千日回峰行をなさった塩沼亮潤大阿闍梨のラジオゲスト二回目でした。InterFM塩沼亮潤大阿闍梨のstep by step第2回;2022年3月1日(火曜)夜9時30分~radikoで一週間聞けます。番組と連動したサロン『オンエアサロン』   昨日各局で報道されていた令和臨調のメンバーになりました。特に教育関連の構造改革になんらかの貢献ができればとお受けしました。 高等部の家庭科の授業の中で、身近な社会課題を見つけて解決のアイディアを考えるプロジェクト学習CBLを行っています。2021年度5年生の振り返りから生徒のコメントの一部をシェアします。本校は、女性に参政権のない時に、いつか政治や経済にも関わっていくためにと創立された学校ですが、このコメントを読んでいると、品女生が社会に出る未来が楽しみになります。私もその日のために、彼女たちの歩く道を耕しておきたいと思っています。 <生徒のコメント> ・まず今起こっている社会問題は身近なことが発展した形になっているということがよくわかった。こういう活動は一度してみたいと思っていたが、終わった今もまた社会のために何か活動してみたいと思った。デザイン思考とか今までやってきたものも大切だったと分かった。 ・1つの事柄を多角的・論理的に見つめることができるようになったので、色々なところから情報を得られるようになった。また、人の意見を否定から入らずきちんと最後まで聞けるようになった。 ・以前よりもすぐに行動にうつすことを心がけるようになりました。自分が動き出すと誰かも動くし、何かをやりたいと思ったらすぐに始めることが大事だと思うようになりました。 ・グループのメンバーの影響でもあるけど、今までは周りの意見に合わせてあまり納得がいかないことなどもあったが、自分の意見をしっかりと言うことで、それぞれみんなの意見が食い違っていても、話し合って、みんなが納得のいく形で今までの全ての活動をしてこれたので、たとえ周りと意見が違っていても、自分の考えははっきり言った方が最善の活動ができるということを学ぶことが出来た。 ・普段一緒にいる人でも価値観が大きく違う人がいることに気がついた。また、ポジティブは相手に伝わりにくいかもしれないが、ネガティブは広まってしまいやすいと思ったので、なるべくポジティブな言葉を言えるようにしたいと思った。 ・1つの課題に着目して長い時間をかけて問題に取り組み解決策まで実行したことで、自分から挑戦して頑張る気持ちがあれば社会問題解決に自分でも貢献できるかもしれないというポジティブな気持ちになった。 ・前まで自分が思っていることが間違えているんじゃないかと考えてしまって発言できなかったけど、正しさが重要なのではなくて、考えていることをグループのみんなに伝えることが重要だと思った。 ・活動するか悩むより行動した方が色々な人が力を貸してくれることを実感しました。 ・自分自身率先して意見を言って関わろうとすることを今までしなかったのですが、意見を言える雰囲気もあり、積極的に関わることができたと思います。それも、自分が意見を言ってもどうせ変わらないという思いがあったからなのですが、CBLを通して小さな声でも自らはたらきかけて行動して”変えること”ができると思えました。 ・何か指示がないと何も出来ないと思っていたが、自分のやりたいこと、自分はやったほうが良いと思うことをみんなに伝えることで自分から動けるようになった。やってみることの楽しさを感じた。社会問題とかに取り組むのは、リーダーをよくやってたりする一部の人たちだけのものかと思っていたけど、自分が動くと社会に広がっていくものなんだと考えを変えられた。 ・他人に頼るのではなく、自ら行動していかないと状況は変わらないということを学びました。誰かがやってくれるから大丈夫、やってくれるまで待とうという考えで最初は取り組んでいましたが、自分がやらなきゃ他の人も動けないので、何かしらの行動を起こすことが大切だとわかりました。 *デザイン思考について触れている生徒がいましたが、本校ではこれを2012年ころから実施しています。ちょうど、経産省でもこれを政策に活用するプロジェクトが立ち上がったそうです。キックオフイベントが面白そうだったので、申し込み情報をシェアします。 Japan Policy Design Summit vol.0~デザインで変える「行政と私たちの未来」~(経済産業省) *芳葉会(同窓会)会長の藤森香衣さんが、CBLをきっかけに子宮頸がんの情報をシェアする活動をしている在校生 にインタビューした記事が掲載されました。 聞き手:藤森さんNPO法人 C-ribbonsを設立、代表理事を務める。T- PEC子宮頸がんNAプロジェクトで企画・取材・執筆を担当

READ MORE
白ばら日記

中高生探求コンテストで最優秀賞受賞

学校のそばの荏原神社です。今、緋寒桜が満開です。 土曜には、「中高生探求コンテスト」が行われました。 例年本校を会場に行っている、ソーシャルビジネスプラットフォーム主催の中高生発表会を発展させたものです。今年は多くの方の協力を得て全国に範囲を広げて募集したところ、450件近い応募がありました。本校からもセミファイナリスト(高等部CBLから)とファイナリスト(中3起業体験から)が選ばれ、「困りごと部門で」最優秀賞をいただきました。 一年間かけてやってきたプロジェクトとしての実績が評価されたのだと思います。1年生からデザイン思考や課題解決学習を行ってきた土台が活き、プレゼンも熱意が伝わるすばらしいものでした。 今年度から、総合学習の流れを見直し、3年生に起業体験を、4年生にCBL(課題解決プロジェクト)をおろし、5年生ではさらに個人の関心分野の研究を深められるようにと設計しています。6年間という限られた時間を生徒の未来につなげるため、さらに充実させるという意図です。これまでより高度な内容を低学年で扱うことになりますが、その期待に見事に答えてくれた成果でもありました。 *明日、千日回峰行をなさった塩沼亮潤大阿闍梨のラジオにゲスト主演します。二回シリーズで28プロジェクトのこと、学校改革のこと、トライアスロンや社会人大学院での学びのことなど、幅広くお話ししています。 InterFM塩沼亮潤大阿闍梨のstep by step 番組と連動したサロン『オンエアサロン』 第1回:2022年2月22日(火曜)夜9時30分~第2回;2022年3月1日(火曜)夜9時30分~ radikoで一週間はお聴きいたただけます。

READ MORE
白ばら日記

中高生探求コンテスト・大阿闍梨との対談・大学出張授業[東京農業大学]

2月19日土曜14時から例年本校でやっているSBIPの発表会を全国に拡大した中高生探求コンテストを行います。全国から450件近い応募があり、本校からセミファイナリストとファイナリスト(中3)が選ばれました。●今年はオンラインで行いますので、どなたもご覧いただけます。最終審査観覧の申し込みは、こちらから。審査員は以下の方です株式会社ボーダレスジャパン 副代表 鈴木 雅剛さん(ボーダレスジャパンの記事) 東京大学大学院情報学環及び生産技術研究所 教授 大島 まりさん株式会社VICTAS 代表取締役社長 松下 浩二さんライフイズテック株式会社   代表取締役 水野 雄介さん   *千日回峰行をなさった塩沼亮潤大阿闍梨のラジオにゲスト主演します。 InterFM塩沼亮潤大阿闍梨のstep by step 番組と連動したサロン『オンエアサロン』 第1回:2022年2月22日(火曜)夜9時30分~第2回;2022年3月1日(火曜)夜9時30分~ radikoで一週間はお聴きいたただけます。   *大学出張授業の続き。担当の佐藤から報告です。 東京農業大学 応用生物科学部 農芸化学科・梶川揚申先生に「乳酸菌を利用した経口投与型ワクチンの開発」について、ご講義いただきました。 4、5年生合わせて23名、この少人数で大学の先生に授業をしていただけるという貴重な機会となりました。 5年生は、全員理系進学者ですので、進路にむけて積極的な質問もありました。4年生達は、今年度の進路選択にむけて良い機会となったと思います 農芸化学の導入のお話から感染症に関するお話をいただき、ワクチンの種類や仕組みなど現在の社会情勢から興味関心が引き立つお話をいただきました。梶川先生の研究室で取り組まれている乳酸菌を用いたワクチンの開発など生徒達には難しくも中高で学んだ 学問と大学・大学院で学ぶ専門的な学習及びそれらが世間でどのように活用されていくかなどが結びつくよい機会だったと思います。 中高6年間で学ぶことを社会でどのように活かしていくのかを考える機会が大学出張授業の目的の一助だと思います。 今回のお話が生徒達の進路選択の一つとなってくれれば嬉しいです。

READ MORE