高等部終業式
本日をもって、生徒の東棟利用が終わりになります。終業式ではそのことに加えて、新しい校舎、通学路に関するお話しをしました。高等部生徒にはこれまで移動等で不便な思いをさせてきましたが、今後はだいぶ改善されると思います。逆に中等部生には通学時に不便をかけるので、高等部生は色々な面で気を遣ってあげてほしいとお伝えしました。 その後、JETプログラムで来ていたレイチェル先生が帰国されるので、本校生徒の印象や日本とニュージーランドの文化の違いなどをインタビューし、高等部生徒に聞いてもらいました。最後には、ドイツからの留学生エリーザさんのお別れの挨拶と、まだ紹介できていなかったパキスタンからの留学生イーシャさんの自己紹介がありました。今日はほとんどが英語での終業式でしたが、どれくらい聞き取れたでしょうか。レイチェル先生のインタビューの概要(+α)は以下に載せておきましたので、気になるところがあったら確認してみてください。 *今後、夏休み中のできごとは2学期始業式以降のブログでお伝えします。6年生は勝負の夏ですが、最初から気合いを入れすぎると息切れする可能性もあります。80%くらいの力でいいので、コンスタントに勉強し続けることを心がけてください。 建物のこの外観も見納めです。 (レイチェル先生インタビュー概要) 1. Why did you choose Japan when you decided to work as an English teacher? When I left university, all I knew was that I wanted to travel. Since COVID made traveling difficult, I found the JET program. JET was a great opportunity because they made it possible to travel when most of the world still could not. I chose it because I knew very little about Japan before coming. I visited Japan in 2020. I loved visiting the temples and seeing the tourist spots but I didn’t experience true life in Japan. I wanted to know about traditions, history, and day to day life. The best part about choosing Japan is that it was a great way to learn Japanese and through learning Japanese language, I can better understand the culture. 2. What was the first impression of this school? My first impression of Shinajo was the sports day - I saw how fun and energetic the students were. This was also the first of many times I was truly blown away at the dedication and talent of students to organize such an event. I thought this school showed a great balance of discipline and fun. 3. What is the impression after one year? My impression now is how hard working the students are. They continue to be energetic and focused in class as well as give their all in club activities. One of the highlights of my time here was seeing the dance club, orchestra club, baton club, and so many others doing such amazing performances. 4. What do you think is the biggest difference between Japanese schools and New Zealand’s schools? Long commutes to school / Cleaning the school / Clubs (many more in Japan) 5. What do you think is the biggest cultural difference between Japan and New Zealand? I think the biggest difference is the 24-hour convenience in Japan…Here you can get anything you want, any time of the day, even in rural areas. For example, vending machines, konbinis and trains! The trains come so often in Japan! In New Zealand we only have busses and they are not as efficient as trains. 6. Where did you go in Japan during your stay and where is the best place for you? This is a hard question because I went from to Hokkaido all the way to Ishigakijima! Everywhere I went had amazing food and kind people. The place that sticks out the most for me though is Kamakura. My house in NZ is 15-minute walk to the beach so I could swim every day! Being away from the beach now is difficult but whenever I wanted to escape to nature or swim I went to Kamakura. 7. What are you going to do after you come back to New Zealand? I am going to spend time with my family and cats before traveling again to Europe! The first place I want to visit is Spain because I speak Spanish. 8. Lastly, please give some messages to the senior high school students. Congratulations on finishing another term of Highschool. It is unfortunate I did not get the chance to meet many of you or teach in your classes but for all of the hard work you put into school and you clubs, thank you! If I can give you one piece of advice, it would be to go traveling as soon as you can! Travel is the best school. Language opens many doors in your life and you will help you better understand the world! I hope you find something special in the world which makes you happy.
未知の世界へ
昨日の総合学習日は、2日前と入れ替わって4,5年生が大学出張授業、6年生が模擬試験でした。出張授業は、学校にいながら大学の先生の講義が体験できるというものです。高校より専門性の高い研究に興味津々の生徒もいれば、自分の理解の限界を超えた、という表情をしている生徒もいます。本校では社会人の方を交えての総合学習や特別講座が多いのですが、アカデミックな部分でも本物に触れることには価値があると思います。少し先の、大学生活の一部を想像することができたでしょうか。 明治大学情報コミュニケーション学部の講義。an・anという雑誌名の由来はパンダの名前だそうです。 * * * そして、4,5年生でもこの授業に参加しなかった生徒が16名います。ニュージーランド方面への留学の出発です。私も時間がとれたので成田へ見送りに行きました。集合前はすごくリラックスしているのですが、いざ旅行会社の方の最終説明が始まると一気に集中が高まり緊張した雰囲気になります。この2学年はニュージーランド修学旅行に行けなかった世代なので未知の世界への心配も大きいでしょう。16人を見ていると、今は7割の期待と3割の不安という平均値かなと思います。きっとそれも、1週間で9:1になりますね。
さようなら、赤い床のカフェテリア
本日をもって、12年間続いてきたカフェテリアの営業が終了となりました。校舎の建て替えに伴って東棟の設備は全て取り壊しになるのですが、日々の食事を支えてくれたカフェテリアがなくなるのはやはり寂しいものです。最近は遊びに来た卒業生がこの場所に立ち寄り、懐かしい味を楽しんでいる光景をよく目にしていました。最終日の今日は生徒も同じ気持ちで、12:35から延長していただいた営業終了の頃まで、途切れることなく生徒が訪れ、昼休みにはこれまで見たことのない長さの列になりました。 生徒には一旦教室に戻ってもらうなどのお願いをしましたが、お店の方には約4時間休みなく料理を提供していただきました。最後に生徒会の生徒が花束を渡してくれたのですが、その場にいた生徒からは大きな拍手、カフェテリアの方からは少し言葉を詰まらせながらの挨拶をいただきました。本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。 いくつかのメニューを個人的な選択で載せておきます。卒業生は覚えていますか? [gallery size="medium" columns="2" ids="22211,22208,22210,22212,22209,22207"] [gallery columns="2" size="medium" ids="22202,22204,22201,22203,22200,22199"]
6年大学入試説明会
今日は、4、5年生が模擬試験、6年生は大学の入試担当者を招いた説明会でした。各教室を大学ごとに割り振り、受験を考えている生徒が個別に相談します。コロナ以降、オンラインでの個別相談にシフトした大学もあります。 大きな大学は複数の職員で対応していただいたり、逆に小規模な大学は個々の生徒の質問に長い時間丁寧に答えていただいていました。学校に居ながら大学の担当者に直接質問できるなど、少し前では考えられませんでしたし、地方の学校ではこうはいきません。ここによく書きますが、こと受験に関しては都会の学校の生徒が有利なのは否定できません。アドバンテージをうまく生かして、頑張っていってほしいと思います。 大学のパンフレットも様変わりしました。
東棟お別れOG訪問会
とうとう今月で、長い歴史をもつ東棟校舎が役目を終えます。これまで多くの生徒の喜びや悲しみを見守ってきた校舎もこれで見納めです。先週土曜日約800名の卒業生が集まってくれました。仕事や大学が休みの日に、こんなに来てもらって本当に感謝です。 多くの卒業生と話ができて、私にとってはこの上なく楽しい時間でした。話しのほとんどは、私と彼女たちの間だけの話題ですので、ここでお伝えしてもよくわからないと思いますが、彼女たちが部屋に入ってきた時の最初の一言だけ少しご紹介したいと思います。この学校の特色がよく出ているような気がします。 本当にお久しぶりです。在学中は問題ばかりおこして本当にすいませんでした! (いきなり謝罪ですか。大丈夫、もう忘れています。) 先生と話すのに、何分待たせるんですか。一組5分とかに限定して下さい。 (すいませんでした。でも、あなた方も5分では帰らないですよね。) 都内で遊ぶ前にちょっと来ました。 (そういう卒業生、多いです。それでも嬉しいです。) 先生、全然かわりませんね。時が止まっているみたいです。 (故郷の風景みたいに言われても、私にはわかりません。) 権ちゃん元気? あ、「ちゃん」とか言っちゃいけない、校長先生だった。 (いいです。卒業生の特権です。) 授業もホームルームもなくなって寂しくないですか? (確かに寂しいですが、年中卒業生が来て時々相談も受けるので、面談の回数はさほど減っていない気がします。) 最初に名刺を交換させていただけますか? (在学中自由奔放だったあなたが、そんなにフォーマルにきますか?) 何十枚も撮らせてもらった写真のうちの1枚。将来、OGが4人写った写真になるかもしれません。話しをできなかった卒業生が多かったのが心残りですが、今度は新しい校舎を見に、ぜひ遊びに来て下さい。
世界5番目の国からの留学生
本日より4年C組にパキスタンからの留学生イーシャ・ハマユンさんが加わっています。おみやげを持ってきてくれたというので、昨日直接会って少し話しをしてきました。とても明るい生徒で、自分のことや国のことを積極的に話してくれます。日本語も少し話せたので、How did you pick up your Japanese?と聞いたら、Just through Internet.(ネットだけで)とのこと。日本語の先生もテキストもない中で言語を習得しようという気持ちに感嘆しました。自作の日本語ノートも見せてもらったのですが、ひらがなの文字がとてもキレイです。 コロナ禍できっと留学計画も変更されてきたでしょうし、日本語を学ぶ手段は限られていたと思いますが、困難があっても何とかする、と言う姿勢は見習うべきものだと思います。これから、4年生や他の生徒にも大きな刺激を与えてくれるのではないでしょうか。 彼女は3月まで在学の予定です。自分から積極的に話しかけるようにとアドバイスしましたが、生徒の皆さんも話しかけてあげてください。ほんの一言でも嬉しいはずです。 パキスタンの人口は意外と多くて世界5番目。母国愛溢れるおみやげは、とりあえず机の上に飾ってみました。この大きなトラックをスーツケースに入れて持ってきてくれたと思うと、ぞんざいには扱えません。
オープンキャンパスいろいろ
久しぶりに定員を増やしたオープンキャンパスでした。早すぎる猛暑の中、足を運んでいただいた受験生と保護者のみなさま、ありがとうございました。また、精一杯もてなそうと奮闘してくれた生徒にも本当に感謝です。楽しみたい参加者の方々と、楽しませたい生徒たち。こんな組み合わせですから、暑いけれどもいい雰囲気の半日になりました。写真を少しご紹介します。(正面で大きめに写っている参加者の方には、確認のためお声を掛けさせていただきました。お邪魔してすいませんでした。) (受付)しっかり体温をチェックしています。 (学校見学ツアー)生徒がどんな紹介をしているのか、私も参加したいくらいです。 (ダンス部)暑い中本当にご苦労さまでした。見たい方が多いので、2回とも演技ができて良かったです。 (バスケットボール部)最後にシュート成功でしたね。 (インターアクト部)見事的中。この後保護者の方も参加されていました。 (作画部)一心不乱とはこのこと。みなさん本当に集中して描いています。 (箏曲部)教える方も、教わる方も本当に熱心でした。 (ECC部)なかなか難問でボリュームのあるクイズです。 (フラワーアレンジ部)将来このクラブに入ると、校内で作品を展示する機会がけっこうあります。 (チェンバーオーケストラ部)生演奏のパワーは桁が違います。 (化学部)このあと、液体窒素を使った「バラをバラバラにする実験」なるものが行われました。 (卓球部)2人ともなかなか上手でした。有望新人です。 (算数模擬授業)かなりアドリブの効く先生役の生徒。受験生の積極的な発言をうまく拾って返していました。 (バトン部)こんな至近距離で見られると、いつもより緊張したのではないでしょうか。 (軽音楽部)保護者の方を含めて3人で話しが盛り上がっていました。 (図書委員会)オリジナルのブックカバー、いいですよね。私も気に入ったカバーはずっと使っていました。 (弓道部)この胴着にも憧れますね。 (被服部)親子で楽しそうに描かれていました。 (美術部)色とりどりの絵の具が用意されていました。最後の仕上げをしています。 (パソコン部)うまく最後まで完成したでしょうか。
起業体験プレゼンテーション
発表者を凝視するサポート委員と教員。一挙手一投足を撮影し続けるビデオカメラ。事業計画書をめくる音と、PCに評価を入力するタイプ音だけが響きわたる教室。 この張り詰めた空間で、各班、各クラスの代表者が出資金を募る起業体験プレゼンテーションが昨日行われました。起業体験班以外の生徒がいない、たった2人か3人での発表です。 社会人でもなかなかこの雰囲気の中で冷静に発表をするのは難しいと思います。そして、やっとプレゼンが終わったと思えば、その後にはサポート委員からの質問が待っています。生徒のことを思っての問いかけなのですが、中には厳しいものもあります。この質問は辛いだろうなと思いながら待っていると、時々すばらしい回答が返ってきて、私は心の中で大拍手とガッツポーズ。客観的でなければならない立場ですが、この日は校長失格だったと自覚しています。
先輩留学生からの贈り物
今年留学を予定している生徒に対して、留学経験のある卒業生2名がアドバイスをする会がありました。私が学年主任を務めていた世代の大学生もいるので、ちょっと聞きにいくつもりでしたが、あまりにも面白いので最後まで参加させてもらいました。自分たちを大きく変えてくれた留学経験を、後輩にも有意義なものにしてほしい、後悔しないよう積極的に行動してほしいという気持ちがひしひしと伝わってきます。 ホストファミリーの中で何か家事の分担はありましたか、という生徒の質問に対して、卒業生(73期荒井さん)は、分担がなくても「何かしますか?」と自分から話しかけることで会話が広がっていき、ホストファミリーとの距離も近づいていきますよ、とアドバイスをしてくれます。もう一人の卒業生(71期大石さん)は、留学の最初1ヶ月くらいは長いと感じるけど、それが過ぎて楽しくなった後は本当に数秒で終わってしまったと感じるほどなので、ためらわずにどんどん英語で話かけて下さいと訴えます。他にも、経験者だからこそ言えるアドバイスがたくさん出てきました。荒井さんからは、黒髪は目立つので部屋をコロコロでマメに掃除していたとのことです。 私は会が終わったところで退室したのですが、生徒の方は、修学旅行に行けなかった分だけこの留学にかける気持ちが強いのか、2人を取り囲んで質問攻めだったと聞きました。留学に行けない生徒もいるので、彼女たちにはぜひその積極的な姿勢で頑張ってきてほしいです。 ただただ後輩のために最後まで質問に答え続けてくれる。卒業生は宝物だな、そう再認識した時間でした。