PRODUCED BY 品川女子学院
白ばら日記

令和3年度 卒業式

卒業式を無事、行うことができました。 フラワーアレンジ部が活けてくれた壇上の花を玄関にしばらく飾りました。 私からのお話の要旨は最後につけます。 高等部校長の式辞 答辞も送辞も、自分の言葉で語られた心に響くものでした。 卒業記念品はデジタルサイネージをいただきました。在校生が便利に使うと思います。 「世界は多様性を必要としています」という言葉があります。ここにいる全員のみなさんが、どこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。 校舎のあちこちに貼ってある、生徒の作った本校のポスターに掲げられた言葉です。5年前に作られたものですが、今、この言葉の意味を深く考えるときが来ています。 21世紀になり、地球上の環境問題、コロナなど、国境を越えて協力しなければ解決しない問題が次々とおきています。そんなときに、ロシアによるウクライナ侵攻は10代のみなさんの目にどのように映っているでしょうか。私は、親から戦争の話をよく聞かされていましたが、21世紀の今、このようなことが起きることにショックをうけています。 私は昨年みなさんに、真珠湾攻撃後の開戦決議の話をしました。日本と戦争をするかしないかという決議に、下院は、賛成388対反対1。議会でたった一人、反対したのが、だれだったか。アメリカ史上初の女性議員でした。そのとき、彼女が言ったことばが、 “As a woman I can’t go to war, and I refuse to send anyone else.”(私は女性として戦争には行けないし、誰かほかの人を戦争に送ることも拒否します。)” 私がこの言葉を聞いたとき、思い出したのが、与謝野晶子の「君しにたもうことなかれ」です。日本とロシアの戦争で、戦場にいた弟を思って書いた詞です。このときももちろん日本の議会に女性は一人もいません。 そこで、現在のロシアの女性議員比率を調べてみました。下院で16%日本の衆議院9・9%より高い数字です。しかし社会の仕組みとして、一人の人が意志決定できてしまえば、こうした判断がされるのでしょう。意志決定の場に多様性が欠けることの恐ろしさを感じざるを得ません。 多様性を受け入れるのは容易なことではありません。正義の対義語はなんでしょう?と聞かれたことがあります。それは、「もう一つの正義」だそうです。相手の正義の背景には何があるか、地政学的、歴史的、文化的、宗教的に多様な角度から学び判断の土台としての知識をつけることも必要でしょう。その上で、共感力をもって互いを活かし合う、それが、ポスターに込められた意味なのでしょう。 私たちの学校は、震災の復興時の社会貢献活動を元に作られた学校です。戦中戦後を通して、平和を願う校歌を変えずに来ました。みなさんの学年は、多くの新しいことにチャレンジし、自ら課題を見つけ、行動を起こしました。どうか、卒業後も、校歌に歌われた「我ら、平和の使い、ともに優しきこころ、おこない」を実践し、世の中によりよい違いを作る人であってください。 3月30日、オンラインのパネルに出ます。再掲します。 「学びのイノベーション・プラットフォーム」STEAM人 材教育研究会日時:2022年3月30日(水) 13:00 - 15:00形式:オンラインzoomウェビナー開催主催:一般社団法人学びのイノベーション・プラットフォーム協力:東京大学生産技術研究所司会:岡部 徹 (東京大学生産技術研究所長) ■パネルディスカッション  テーマ:「未来の人材」新田 八朗 (富山県知事)「幸せ人口1000万〜ウェルビーイング先進地域、富山〜」清川 卓二 (清川メッキ工業株式会社 専務取締役・元福井商工会議所青年部会長)「新時代のキャリア教育 ~学校と地域の連携・協働~」馬田 隆明(東京大学FoundXディレクター)「すべての人のためのアントレプレナーシップ教育」漆 紫穂子(品川女子学院理事長)「未来から逆算した中等教育に必要な校外との連携」藤井 輝夫(東京大学総長)「Society 5.0の実現に向けた教育・人材育成」

READ MORE
白ばら日記

震災から11年・女子教育について・お知らせ

震災から11年が経ちました。あの日、肩を寄せ合って学校で不安な一夜を過ごした生徒達も社会人になっています。東京にいると、遠い日のように感じがちですが、私は夫が福島出身で、家族も親族もそちらに住んでいるので、里帰りするたびに環境や生活が元に戻っていないことを実感します。同じ国の中で今も苦しい思いをしている方がいることを忘れず、できることをし、共にありたいと思っています。 この思いは国を超えても同様です。ウクライナ侵攻に対して、私の所属している団体でも以下のようなメッセージを発信しました。 エンジン01文化戦略会議 今日から生徒の有志が、募金活動を始めています。以下がメッセージです。 「私たちは毎日のようにニュースになっている、現在のウクライナの状況を受け、何か自分たちにできることはないかと思い、ウクライナの人々への募金に協力することにしました。 品女で集まった募金は難民を助ける会に寄付をして難民として逃れた女性や子どもの支援に役立てていただく予定です。」 日時:3月11日(金)12日(土)朝(7:50〜) 場所:東棟玄関     生徒のメッセージに、「難民として逃れた女性や子どもの支援に」という言葉がありました。3月8日は、国際女性デーでした。まだまだ女性の活躍の場は男性に比べて少なく、危機に際しても立場の弱さが不利に働いたり、危険にさらされたりすることも少なくありません。 私たちの学校は、96年前、女性に参政権がなかった時代に女性が力を合わせて創立した学校です。創立者は繰り返し繰り返し、「感恩報謝、自分に何かできるチャンスが巡ってきたら逃げずに受けて必ず社会 へお返ししなさい」と言っていました。こうした思いが今の生徒へと受け継がれていることを誇りに思います。 女性の就労率は上がっているというものの、非正規雇用は男性の三倍、コロナ禍で最初に食を失うのも、こうした女性達です。本校でも講演をしてもらったことのある、山田メユミさんが、以下のようなプロジェクトを始めました。お母さんが笑顔でいることは子どもにとってのプレゼントです。私も応援しています。経済的困難下の女性たちに化粧品で笑顔になれる母の日を届けたい!   昨日は、普連土学園、田園調布学園、本校の3校で合同説明会をしました。女性活躍の指標であるジェンダーギャップ指数120位という日本において、女子の中等教育の果たすべき役割は大きいです。以下はこれに関連してお知らせです。 ■□■□東京大学工学部 国際女性デー特別企画のご案内 ■□■□3月13日(日)  16:00-17:15 オンライン開催「女性の工学キャリア促進:東大教員と女子中高生のパネル討論」事前視聴申込みURL(視聴無料) 東京大学工学部で国際女性デーの特別企画として、行われるセッションです。「接続可能な明日に向けて:ジェンダー平等をいま」 プログラム:1. 開会挨拶 (染谷 隆夫 東京大学工学部長) 2. 東京大学大学院工学系研究科の教員、学生による講演  (参考) 所 千晴 教授 (システム創成学専攻)  (参考) 菊地 由佳 特任講師 (社会基盤学専攻)  (参考) 高倉 眞優子 博士学生 (化学生命工学専攻) 3. 女子中高生を交えたパネル討論  モデレーター 瀧口 友里奈 氏 (経済キャスター、東大工学部アドバイザリーボード・メンバー)  女性の工学進学についてどう思うのか、 女子中高生、東大工学系教員・学生の意見交換。 *STEAM人材教育研究会 今、日本のSTEAM人材不足、特に女性人材の不足が社会問題の一つになっています。大手テクノロジー系企業が集まって、これを支援しようと東京大学生産技術研究所と一緒に「学びのイノベーション・プラットフォーム」を立ち上げました。「STEAM人材教育研究会」のパネルに私も参加しますので、ご案内します。別紙QRコード、またはURLよりzoomウェビナー登録をして、ご参加ください。 日時:2022年3月30日(水) 13:00 - 15:00形式:オンラインzoomウェビナー開催主催:一般社団法人学びのイノベーション・プラットフォーム協力:東京大学生産技術研究所司会:岡部 徹 (東京大学生産技術研究所長) ■パネルディスカッション  テーマ:「未来の人材」新田 八朗 (富山県知事)「幸せ人口1000万〜ウェルビーイング先進地域、富山〜」清川 卓二 (清川メッキ工業株式会社 専務取締役・元福井商工会議所青年部会長)「新時代のキャリア教育 ~学校と地域の連携・協働~」馬田 隆明(東京大学FoundXディレクター)「すべての人のためのアントレプレナーシップ教育」漆 紫穂子(品川女子学院理事長)「未来から逆算した中等教育に必要な校外との連携」藤井 輝夫(東京大学総長)「Society 5.0の実現に向けた教育・人材育成」 ◆お申込み先:別紙QRコード、またはURLよりzoomウェビナー登録をしてお申し込みください。 *ソニーコンピューターサイエンス研究所オンラインオープンハウス 本校から歩いて行けるところにあるソニーコンピュータサイエンス研究所がオンラインでオープンハウスを開催するそうです。私はリアル参加したことがあるのですが、この研究所は研究員が様々な分野の方で、かなり面白いです。理系、テクノロジー系だけでなくそれと何かを掛け合わせるなど幅広い分野での発表になると思います。以下が案内です。卒業式前後の日程で教員の参加が難しいのですが、問い合わせたところ、中高生も参加できるそうです。以下が案内です。 ソニーコンピュータサイエンス研究所がオンラインでオープンハウスを開催します。3日間にわたり、ソニーCSLの研究員が現在どのような研究を行っているのか、どのような未来を創っていこう、どのように世の中を変えようとしているか、外部の方もお招きしながらそれぞれに1時間程度のセッションを行う予定です。各セッションごとに、QAパートも設けております。ソニーCSLの研究成果や活動を、社会に還元、あるいは社会実装できるかをご参加いただく皆様と議論させていただくと共に、志を一にする方々と新たなアクションを始める重要な機会であると考えております。 【ソニーコンピュータサイエンス研究所 オープンハウス2022】2022年3月16日(水) 12:00~20:002022年3月17日(木) 12:00~20:002022年3月18日(金) 14:00~20:00 場所 オンライン開催 プログラム詳細・ご参加登録はこちらをご覧くださいお問い合わせ:oh2022-help@sonycsl.co.jp

READ MORE
白ばら日記

CBL(プロジェクト学習)、掲載メディア情報など

  今年も、玄関におひな様が飾られました。卒業生が贈ってくれた卒業記念品です。おひな様の冠には本校のエンブレム。   昨日は、千日回峰行をなさった塩沼亮潤大阿闍梨のラジオゲスト二回目でした。InterFM塩沼亮潤大阿闍梨のstep by step第2回;2022年3月1日(火曜)夜9時30分~radikoで一週間聞けます。番組と連動したサロン『オンエアサロン』   昨日各局で報道されていた令和臨調のメンバーになりました。特に教育関連の構造改革になんらかの貢献ができればとお受けしました。 高等部の家庭科の授業の中で、身近な社会課題を見つけて解決のアイディアを考えるプロジェクト学習CBLを行っています。2021年度5年生の振り返りから生徒のコメントの一部をシェアします。本校は、女性に参政権のない時に、いつか政治や経済にも関わっていくためにと創立された学校ですが、このコメントを読んでいると、品女生が社会に出る未来が楽しみになります。私もその日のために、彼女たちの歩く道を耕しておきたいと思っています。 <生徒のコメント> ・まず今起こっている社会問題は身近なことが発展した形になっているということがよくわかった。こういう活動は一度してみたいと思っていたが、終わった今もまた社会のために何か活動してみたいと思った。デザイン思考とか今までやってきたものも大切だったと分かった。 ・1つの事柄を多角的・論理的に見つめることができるようになったので、色々なところから情報を得られるようになった。また、人の意見を否定から入らずきちんと最後まで聞けるようになった。 ・以前よりもすぐに行動にうつすことを心がけるようになりました。自分が動き出すと誰かも動くし、何かをやりたいと思ったらすぐに始めることが大事だと思うようになりました。 ・グループのメンバーの影響でもあるけど、今までは周りの意見に合わせてあまり納得がいかないことなどもあったが、自分の意見をしっかりと言うことで、それぞれみんなの意見が食い違っていても、話し合って、みんなが納得のいく形で今までの全ての活動をしてこれたので、たとえ周りと意見が違っていても、自分の考えははっきり言った方が最善の活動ができるということを学ぶことが出来た。 ・普段一緒にいる人でも価値観が大きく違う人がいることに気がついた。また、ポジティブは相手に伝わりにくいかもしれないが、ネガティブは広まってしまいやすいと思ったので、なるべくポジティブな言葉を言えるようにしたいと思った。 ・1つの課題に着目して長い時間をかけて問題に取り組み解決策まで実行したことで、自分から挑戦して頑張る気持ちがあれば社会問題解決に自分でも貢献できるかもしれないというポジティブな気持ちになった。 ・前まで自分が思っていることが間違えているんじゃないかと考えてしまって発言できなかったけど、正しさが重要なのではなくて、考えていることをグループのみんなに伝えることが重要だと思った。 ・活動するか悩むより行動した方が色々な人が力を貸してくれることを実感しました。 ・自分自身率先して意見を言って関わろうとすることを今までしなかったのですが、意見を言える雰囲気もあり、積極的に関わることができたと思います。それも、自分が意見を言ってもどうせ変わらないという思いがあったからなのですが、CBLを通して小さな声でも自らはたらきかけて行動して”変えること”ができると思えました。 ・何か指示がないと何も出来ないと思っていたが、自分のやりたいこと、自分はやったほうが良いと思うことをみんなに伝えることで自分から動けるようになった。やってみることの楽しさを感じた。社会問題とかに取り組むのは、リーダーをよくやってたりする一部の人たちだけのものかと思っていたけど、自分が動くと社会に広がっていくものなんだと考えを変えられた。 ・他人に頼るのではなく、自ら行動していかないと状況は変わらないということを学びました。誰かがやってくれるから大丈夫、やってくれるまで待とうという考えで最初は取り組んでいましたが、自分がやらなきゃ他の人も動けないので、何かしらの行動を起こすことが大切だとわかりました。 *デザイン思考について触れている生徒がいましたが、本校ではこれを2012年ころから実施しています。ちょうど、経産省でもこれを政策に活用するプロジェクトが立ち上がったそうです。キックオフイベントが面白そうだったので、申し込み情報をシェアします。 Japan Policy Design Summit vol.0~デザインで変える「行政と私たちの未来」~(経済産業省) *芳葉会(同窓会)会長の藤森香衣さんが、CBLをきっかけに子宮頸がんの情報をシェアする活動をしている在校生 にインタビューした記事が掲載されました。 聞き手:藤森さんNPO法人 C-ribbonsを設立、代表理事を務める。T- PEC子宮頸がんNAプロジェクトで企画・取材・執筆を担当

READ MORE
白ばら日記

中高生探求コンテストで最優秀賞受賞

学校のそばの荏原神社です。今、緋寒桜が満開です。 土曜には、「中高生探求コンテスト」が行われました。 例年本校を会場に行っている、ソーシャルビジネスプラットフォーム主催の中高生発表会を発展させたものです。今年は多くの方の協力を得て全国に範囲を広げて募集したところ、450件近い応募がありました。本校からもセミファイナリスト(高等部CBLから)とファイナリスト(中3起業体験から)が選ばれ、「困りごと部門で」最優秀賞をいただきました。 一年間かけてやってきたプロジェクトとしての実績が評価されたのだと思います。1年生からデザイン思考や課題解決学習を行ってきた土台が活き、プレゼンも熱意が伝わるすばらしいものでした。 今年度から、総合学習の流れを見直し、3年生に起業体験を、4年生にCBL(課題解決プロジェクト)をおろし、5年生ではさらに個人の関心分野の研究を深められるようにと設計しています。6年間という限られた時間を生徒の未来につなげるため、さらに充実させるという意図です。これまでより高度な内容を低学年で扱うことになりますが、その期待に見事に答えてくれた成果でもありました。 *明日、千日回峰行をなさった塩沼亮潤大阿闍梨のラジオにゲスト主演します。二回シリーズで28プロジェクトのこと、学校改革のこと、トライアスロンや社会人大学院での学びのことなど、幅広くお話ししています。 InterFM塩沼亮潤大阿闍梨のstep by step 番組と連動したサロン『オンエアサロン』 第1回:2022年2月22日(火曜)夜9時30分~第2回;2022年3月1日(火曜)夜9時30分~ radikoで一週間はお聴きいたただけます。

READ MORE
白ばら日記

中高生探求コンテスト・大阿闍梨との対談・大学出張授業[東京農業大学]

2月19日土曜14時から例年本校でやっているSBIPの発表会を全国に拡大した中高生探求コンテストを行います。全国から450件近い応募があり、本校からセミファイナリストとファイナリスト(中3)が選ばれました。●今年はオンラインで行いますので、どなたもご覧いただけます。最終審査観覧の申し込みは、こちらから。審査員は以下の方です株式会社ボーダレスジャパン 副代表 鈴木 雅剛さん(ボーダレスジャパンの記事) 東京大学大学院情報学環及び生産技術研究所 教授 大島 まりさん株式会社VICTAS 代表取締役社長 松下 浩二さんライフイズテック株式会社   代表取締役 水野 雄介さん   *千日回峰行をなさった塩沼亮潤大阿闍梨のラジオにゲスト主演します。 InterFM塩沼亮潤大阿闍梨のstep by step 番組と連動したサロン『オンエアサロン』 第1回:2022年2月22日(火曜)夜9時30分~第2回;2022年3月1日(火曜)夜9時30分~ radikoで一週間はお聴きいたただけます。   *大学出張授業の続き。担当の佐藤から報告です。 東京農業大学 応用生物科学部 農芸化学科・梶川揚申先生に「乳酸菌を利用した経口投与型ワクチンの開発」について、ご講義いただきました。 4、5年生合わせて23名、この少人数で大学の先生に授業をしていただけるという貴重な機会となりました。 5年生は、全員理系進学者ですので、進路にむけて積極的な質問もありました。4年生達は、今年度の進路選択にむけて良い機会となったと思います 農芸化学の導入のお話から感染症に関するお話をいただき、ワクチンの種類や仕組みなど現在の社会情勢から興味関心が引き立つお話をいただきました。梶川先生の研究室で取り組まれている乳酸菌を用いたワクチンの開発など生徒達には難しくも中高で学んだ 学問と大学・大学院で学ぶ専門的な学習及びそれらが世間でどのように活用されていくかなどが結びつくよい機会だったと思います。 中高6年間で学ぶことを社会でどのように活かしていくのかを考える機会が大学出張授業の目的の一助だと思います。 今回のお話が生徒達の進路選択の一つとなってくれれば嬉しいです。

READ MORE
白ばら日記

合唱祭・大学出張授業(青山学院大学経営学部)・お知らせ

    昨年は中止になった合唱祭ですが、 今年はできうる限りの感染対策をし、実施することができました。 直前になって、オミクロン株の感染が拡大し、 開催に関しては慎重に議論しましたが、 文科省からの通達等にも充分配慮した上での実施しました。 本校は、勉強だけでない「集う機能」 を育むプログラムを大切にしてきましたが、 その意義を改めて感じています。生徒の未来から逆算し、 安全を最優先しつつも、これからも学びを止めない工夫をしていきたいと思います。 *大学出張授業について担当の小藤より以下報告です。 今年度の大学出張授業経営学の講義では、青山学院大学経営学部の土橋治子教授にマーケティングについてお話ししていただきました。まず、日常生活で私たちが普段行っている商品を選んで買うという行為を掘り下げて、講義内容の導入をしてくださいました。 その一つとして、お茶を買うという行為について分析するところから始まり、普段買うお茶のブランドについて、なぜそれを買うのか理由を考えました。消費者として、複数あるブランドから一つの商品を購入することは「意思決定」と言えます。販売側は、その意思決定を促すために、マーケティングを行いますが、法則性を考えて作ったものとそうでないもので結果が変わるということでした。 法則性について具体的に考えるため、生徒たちはクリームクッキーのパッケージのデザインを考える活動を行いました。クッキーの写真、ロゴ、商品名の3つのパーツをどのように配置すれば、消費者は商品に手を伸ばしてくれるのか。生徒たちは、意見を出し合いながらパッケージを完成させました。 自分たちで考えた後、どのパッケージが魅力的か、マーケティングの視点を交えて解説していただきました。その中でも「視覚的重量感」がキーワードです。クッキーを上に配置すると軽めに感じられる。その一方、下に配置した場合は重そうに感じる。つまり、クリームが濃厚に感じられる下に配置した方が、美味しそうに感じる。このことを購買に繋げよう、という視点で商品開発が行われているということでした。 このような講義を受けて、「普段目に映る商品の見方が変わりました」という感想が多くの生徒から寄せられました。普段目にするものでも、あらゆる工夫や学問的研究からの知見が取り入れられており、今回の講義は生徒たちにとって、その一端に触れる貴重な経験となったことと思います。大学でこのような学びを突き詰め、このような講義を受けた生徒たちが、今度は自分たち自身で「普段目にするもの」を造っていってくれることを期待せずにはいられません。 *中学生が文化祭の発表後も協力企業のマネーフォワードからサポー トをしていただいています。その様子が掲載されました。 *企業コラボをしていただいたセイコーウオッチのセイコーホールディングスから「THE SEIKO MUSEUM GINZA」をいただきましたので、 図書室へ入れておきます。 *教育のデータ活用がなぜ必要で、 これからどう進んでいくのかが分かる『学力の経済学』の慶応、中室牧子さんのコメントです。 こちらは、デジタル庁から出されている「教育データ利活用ロードマップ」

READ MORE
白ばら日記

品川区成人式、対談、ワークショップ、コンテストなどお知らせ

品川区の成人式です。毎年、本校の吹奏楽部が記念演奏をします。 お祝いの挨拶 今年は2部制でした 舞台でマーチング フラワーアレンジメント部が舞台の花を設営しています。 感染対策に細心の配慮をして、リアルで開催することができて区長さん始め、関係者の皆さんもほっとなさっていました。 *本校の特徴の一つに、校外との連携がありますが、 その土台とも言える手法を伝授してくださった藤原和博さんの、「目覚まし朝礼」 大晦日特別編で対談しました。 https://www.youtube.com/watch? v=E2KBF_ZzdUI *SBIP中高生探求コンテスト 締め切りが16日までなので、再掲します。 全国の中高生が取り組んだ探究内容について応募し、書類審査・動画審査を経て選ばれた10組がプレゼンテーションをする場になります。グランプリ・準グランプリを決定します。本校が会場なので積極的に参加を!ポスターが職員室手前の廊下に貼ってあります。 日時:2月19日(土)14時ー18時場所:品川女子学院(北品川駅から徒歩2分) ※新型コロナウイルスの感染状況によってオンライン開催に変更する可能性があり。 *「東南アジアオンラインスタディツアー」のお知らせ これまでも生徒が参加し、「 後輩に紹介したいのでプレゼンさせてください」 と申し出があるくらい好評な日本ユースリーダー協会主催の高校生 向けプログラムのご紹介です。4年生、 5年には学年からお知らせが行っていますが、 興味のある人は以下から申し込みを。 海外との交流はオンラインですが、他校の高校生、 メンターの大学生との交流は、感染対策をした上で今のところ、 リアルの予定です。定員になり次第締め切りなので、お申し込みは早めに。日時:2022年3月26日(土) 27日(日) 各10:30〜12:30会場:国立オリンピック記念青少年総合センター( 東京都渋谷区代々木)(東ティモールとはオンライン交流となります)参加費:1,500円/2日間対象:高校生以上の学生(15名限定)学年・語学力不問申込:ホームページ(https://timorleste- onlinetour-202203.peatix.com/)<事前プログラム> 参加者・スタッフ紹介、東ティモールについて、事前課題案内<1日目> 自己紹介、東ティモールオンラインツアー、 現地学生とオンライン交流<2日目> ゲスト: JICA東ティモール事務所「現地における活動紹介」、 日本オンラインツアー、感想・コメント発表 *世界のチェンジメーカーをサポートしている団体( 東京オリンピックでも紹介され、 本校に来てもらったムハマドユヌスさんもフェロー)が、 日本の中高生の社会課題解決アイディアのイベントをやっています 。15歳と19歳の今年のプレゼンの報告会です。(無料)https://yv-0116.peatix.com/ *サイエンス・パートナーシップや東大研究所見学会、 特別講座などでこれまでお世話になってきた東京大学 生産技術研究所の大島まり先生からワークショップのお知らせをい ただきました。( 上記の探求コンテストでも理系分野の審査をお願いしています) slackで案内していますが、23日が締め切りなので忘れずに。 ■飛行機ワークショップ2021飛行機ワークショップ2021今年は「未来の地球を飛行機で繋いでみよう」をテーマに、 国際線の路線設計に挑戦していただきます。どの国際空港へ飛行機を飛ばせば、 多くのお客様にご利用いただけるかなど、さまざまな可能性から「ベストを探す」ためのカラクリを、 東京大学生産技術研究所本間先生および同研究室の皆さんと一緒に学び ませんか?後半は、日本航空の現役ディスパッチャー、 パイロットと疑似のやり取りを体験していただきます! 皆様のご参加をお待ちしております! 【詳細】https://www.jal.com/ja/ knowledge/workshop/ 【参加申込】https://forms.gle/ ZZFczXwWzkD31JUG7 【参加費】無料東京大学 生産技術研究所次世代育成オフィス(ONG)事務局E-mail:ong@iis.u-tokyo.ac.jp ■ 映像教材_新コンテンツ「海から考える持続可能な社会」のご紹介昨年、公開された最新のコンテンツです。柏地区にある、大型の海洋工学水槽の映像もございます。SDGsの観点も多く含まれておりますので、 ぜひご活用いただけましたら幸いです。 「 海から考える持続可能な社会」//ong.iis.u-tokyo.ac.jp/ong- steam-stream/archives/ category/ongvideo/2020-marineそ の他にも色々あります、「ONG STEAM STREAM」もご覧くださいませ。https://ong.iis.u-tokyo.ac.jp/ ong-steam-stream/よりよい教材開発につなげる ため、視聴後はアンケートへのご協力も是非お願いいたします。【教員用】https://forms.gle/ 48Cjzm17PkEnm6HW6  

READ MORE
白ばら日記

新校旗・始業式・お知らせ

三学期が始まりました。 新しい校旗ができあがりました。 2015年から2020年までの卒業生が卒業記念品として贈ってくれたものです。在校生はこれから入学式や卒業式などの行事の時にこれを壇上にみることになります。 玄関の鏡や地球儀、国際時計、おひな様なども卒業生が贈ってくれたものです。こうしたものを見るたび、卒業して行った子たちの顔が浮かび、私立学校は一学年一学年の生徒が入学し、卒業して何十年も続いていくんだなぁとしみじみ思います。さて、先日、ある方と探求学習の話題になったので、文化祭やCBLの例を出して、「生徒が自分たちで考えて行動しているんですよ」と、いつもの癖で生徒自慢をしたら、「さすが品女ですね。知ってますよ。僕もこれまで2~3回インタビューをされたことがありますから」とおっしゃいました。てっきり、アポを申し込んでインタビューしたのだと思ったら、なんと、道で歩いているところを捕まったそうです。「ぼく、声をかけられやすいんでしょうか。人が良さそうに見えるんでしょうかね」とのこと。これは偶然としても、いろいろな場所で、しばしば、「品女の子から取材を頼まれた」「コラボを頼まれて引き受けたよ」等々の話を聞きます。そして、その後にこう続くときがあります。「品女だったから引き受けました」品女だったからの理由は様々です。28プロジェクトの記事を読んで共感していたから、教職員や卒業生やその家族の誰か知っていたから、前にも頼まれてそのときの生徒がしっかり報告してくれたからなど。これに共通するもの、それは、過去に品川ファミリーが積み重ねてきた縁なのでしょう。逆の話もあります。「こんな失礼なことがあったよ。今後のために言っておくね」というような。言ってくれる人はその後もつながりますが、もう二度と付き合わないと思った人は改善点は教えてくれないかもしれません。在校生が卒業記念品を見るとき、その奥にある見えない財産も受け継いでいることを思い出し、そして、次は、自分たちが後輩へとよい縁をつないで行ってくれたらうれしいです。 始業式の表彰です。 *中等部表彰 ◆ECC 部<第11回 全国中学生英語ディベート大会>・第9位  ・ベストディベーター賞3年生1名2年生2名 *高等部表彰 ◆ECC 部〈第7回 PDA 高校生即興型英語ディベート全国大会2021〉・出場4年生 3名 ・POI賞4年生 2名 ・ベストディベーター賞4年生 1名 ◆書道部〈第34回東京都高等学校文化連盟書道展〉5年生 1名   *4年生で私との対談をしてくださったジャーナリストの大門さゆりさんの記事です。ライフ・シフト2のリンダ・グラットンのインタビューをしたそうです。本校は未来から逆算するライフデザイン教育「28プロジェクト」を行っていますが、人生設計を考える上で参考になる内容です。 有料サイトですが、しばらく無料で読めるそうです。 BUSINESS INSIDER  

READ MORE
白ばら日記

終業式・美術の授業のツリー・お知らせ

今日は、イブですね。 今年もクリスマスツリーを飾りました。 例年恒例の風景。 生徒が、オーナメントを自由に飾っていきます。   卒業生のご家族からいただきました。 卒業後もご縁が続くのが私学のうれしいところ。   こちらのツリーは2年生の美術の生徒作品の集合体。プログラミングの学習に「アート」(創造性)の要素を取り入れた教育ソフトeaselをつかった作品を、全クラス分集めたツリーだそうです。(easel APとは); 終業式の表彰です。 中等部表彰 ◆国際地図学協会主催 バーバラ・ペチュニク子供地図展(中学生の部)優秀作品として日本代表に選ばれました。  1年生 3名 ◆ダンス部<第9回全日本小中学生ダンスコンクール>全国大会 金賞 品川女子学院Rozeal(ロジール) ◆書道部<第37回高円宮杯日本武道館書写書道大展覧会>大会奨励賞 2年生 1名特選 3年生 1名 <第19回和洋女子大学競書大会>金賞 2年生 1名銀賞 3年生 1名・1年生 1名 銅賞 1年生 1名 *高等部表彰 ◆5年研究発表 〈日本地理学会2021年 高校生ポスターセッションの部〉会長賞 (参加者10名) ◆書道部 〈高円宮杯(たかまどのみやはい)日本武道館 書写 書道展〉金賞  4年生1名 ◆バトン部 〈第40回東京都高等学校バトン連盟選手権大会〉 第3位 品川女子学院 高等部   *本校でも講演をしていただいたことのある、@ コスメの創業者山田メユミさんが、 化粧品の余剰資産を貧困下女性に届けるプロジェクトを始めました。HP 今、生徒達は、社会課題に目を向けてその解決に一歩踏み出すような取り組みを多く始めています。 将来、こうしたアクションを起こせるような人に育ってくれることを願っています。   *女性のライフデザインを考えるとき、学歴は学校名より学習歴と言う話をしています。ライフイベントでいったん職場を離れても、家庭と両立して、仕事を選ぶことができてる女性の共通点の一つに専門性があげられます。卒業生からも大学院進学、リカレント教育選択する人が目立ってきました。 私自身も、今の仕事に、必要と考えて、3年前に社会人大学院に通いました。そのときのことが記事になりました。(有料記事なのでさわりだけ)日経xwoman みなさま、よい年をお迎えください!

READ MORE